「幸福論」はタスク管理に通ず
突然ですが、
幸福かどうかは「行動」しているかどうかだ
という話がアランという人の幸福論という本にありました。
ここでいう「行動」は、他から強制されない、自分の意志で動くことだと考えてください。
例えば「90分間ひたすら球を蹴り続けなさい。常にそれを奪ってくる人がくるが、必ず奪い返しなさい」と強制されたら、「なんでそんなことしなきゃいけないんだ」と思いますよね。
サッカーであることが自明なので、楽しいゲームだときっと想像がつくと思いますが・・・。
同じ動作でも、自分から進んでやることと、他人から強制されてやることでは、満足感が段違いです。前者は幸福なのだそうです。
そこで「仕事」の登場です。みなさん、雇われ人であれば、「あれやって」「これやって」と常に言われ続けるわけです。これって、アランの定義によると「幸福じゃない」。
それでも、ひと仕事やり終えた充実感などから幸せを感じることはあるでしょうが、おそらく「行動」できればそれ以上の幸福感に包まれるはず、ということになりますまいか。
ここで、「行動」の解像度を上げてみます。
私なりに頭をひねると、およそこのとおり。
自分で決めて、そのとおりに動く
ちょっとフワッとしているので、もう少し言葉を追加します。
その仕事の目的と、目的を達成する手順を自分で決めて、その通りに動く
これはもうタスク管理じゃないですか!GTDの第2ステップ「見極め」そのものですよね?
#よね?とは
一番の幸福は、自分の中に自然と湧き上がる欲求や使命感にしたがって動くことだと思います。音楽がしたい、絵を描きたい、恵まれない子供たちに必要な物資を届けたい、等々…。しかし、それで食っていくには、いろいろと大変です。
そこで、100%とまではいかなくても、50〜60%くらいは「自分が決めて、そのとおりに動く」状況を作り出すとよいのかなと思います。
仕事でタスク管理をすると、これが実現できます。経験が浅いうちは、仕事の目的も手順も上司や先輩に言われたとおりするので自分の意志が入る余地はありません。しかし、ある程度任されてくると、手順を自分なりに工夫するようになり、新たに仕事の目的を定義して___つまり、自分で仕事を作り出して___それらを実行していくようになります。これこそアランのいう「行動」ではないかと思うのです。
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