挫折せずにタスク管理を導入するための2つのポイント
タスク管理ツールは、最初は信頼できない他人
タスク管理ツールは、あたかもすべて信頼できる爺やのような顔をしています。ツールを提供する側は、「これができます」「あれもできます」と(当然ながら)言います。それは素晴らしいことです。ただ、だからといって、ツールを入手したその瞬間から、信頼できる爺やとして大活躍してくれるとは限らないなと思うのです。
いわば、入手したばかりのタスク管理ツールは、「たったいま会ったばかりの他人」でしかないのです。どこにどう入力してどう出力されるのか。自分はどこまで手をかけなければいけないのか。どんな安心感や効率化を与えてくれるのか。使ってみないと分からないことだらけです。
信頼関係を構築するには
そんな赤の他人と信頼関係を構築するにはどうしたらいいか。単純接触効果のようなもので、とにかく頻度高く使ってみるのが良いと思います。ツールに慣れる、といった感じでしょうか。
ある刺激に触れれば触れるほど,それを好きになっていく現象を単純接触効果といいます。
ただ触れているだけでは信頼感情は生まれません。そもそもツールはシステムでしかないので、信頼する/されるという間柄にはならないのです。こちらから一方的に信頼できるかが分かれ目となります。
自分がツールに対して信頼できるか。その信頼度を構築し上げていくにはどうしたらいいか。それは、「ツールに嘘をつかせない」ことが大事だと思います。ウェブツールであれ、メモ帳やノートであれ、「あ、このツールに書いてあることは現状と違っている」と思ったら、そこで信頼値は下がります。そこで、現状に合わせるためにツールの内容を現状に合わせます。これが一番タスク管理を導入する上で大変です。「面倒くさい」と思う自分に打ち克たねばならないからです。
ただ、ちょっと思い出してみてください。私たちが日常よく使うスケジュール管理ツールもそんな使い方をしているのではないでしょうか。しかも面倒くさがらずにキチンとメモしますね。自分の立てたスケジュール、誰かと会う約束をした日時。そういったことを書き込みます。皆、スケジュール帳に書き込むのが面倒だからスケジュールが守れないとか、スケジュール帳が悪いとか言いませんね。
タスク管理ツールに関しても、信頼関係を構築するまでの「高頻度の触れ合い」「ツールの内容を現状に合わせるための尽力」をしてみると、きっとタスク管理導入へ大きく踏み出すことができることと思います。
とはいえ、続かないものは続かない
とは言っても、「最初に出会ったタスク管理ツールと一生添い遂げなさい」と言われたら、それは違うと100人が100人言うでしょう。私もそう思います。そこで、大切なのは「直感」「感覚」ではないかと思います。「ビビビッときた」的なやつです。
そのためにも、ある程度の審美眼は磨いておかねばなりません。何で磨くか。それは、2つやり方があるのではないかと考えています。1つは、①とにかく自分で1からツールを作ろうとすること。
もう一つ。②基本だけを抑えたツールをまずは使いこなしてみて、その上で「こういった機能があれば」「こういうフローで情報を処理したい」と出てくるのを実現してくれるツールを探す(あるいは作る)という方法です。私がおすすめなのは、タスク管理メソッド”GTD”を実践するツールとして、ある程度評判の高いものです。チーム・タスクペディアでは、そういったツールをまとめた記事を作成していますので、ご参考までに。
task-management-compilation.com
私はタスクペディアを使っていますが、正直どのツールが合うかは人によります。まずは②のやり方で「GTDベースで」「ビビビッときたものを」とりあえず使ってみるというのが良いのではないかと思います。
長々と書いてきましたが、つまるところ、
- タスク管理の面倒くささはあきらめて引き受けよう
- まずはGTDベースのツールで気に入ったものを使い続けてみよう
ということでした。たった2行で済むことを1,600字以上かけてしまいすみません。
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