仕事の生産性は個人の属性ではないから、大丈夫
このような本を書いているからか、仕事がデキる人にならなければいけないと思い込んでいることが割とありましてね。
もちろん、以前の私に比べたらそりゃもう月とスッポンです。でも、実際の私の仕事っぷりはと言いますと、ひいき目に見ても普通の少し上くらいです。ときどき失敗をやらかして、その度に落ち込んではなんとか回復して、仕事が続けられているといった具合です。
そういう自覚があるので、こちらの記事のタイトルを1箇所修正したんですね。
ご提案いただいたタイトルはこちら。
「突然のクビ通達、2度の休職を経て。ADHDの自分が「うまく働ける」仕組みを追求して得た幸せーー高梨健太郎さん【連載】 すてきなミドルエイジを目指して」
身に余る素敵なタイトルですが、それをこのように変えさせていただきました。
「突然のクビ通達、2度の休職を経て。ADHDの自分が「働ける」仕組みを追求して得た幸せーー高梨健太郎さん【連載】 すてきなミドルエイジを目指して」
お分かりでしょうか?
「うまく働ける」
↓
「働ける」
「うまく」の削除をお願いしたのです。
私、社内で取引先様に向けて発信しているメルマガのライターをしております。各回、社員一人をフィーチャーして執筆しています。皆さん、しっかりしてるんですね。
外部へ発信するからか、ある程度はカッコつけているのだとは思いますが、インタビューのときに私が発する言葉はほとんど「すごい!」「いいですね!」のみ。
そんな皆さんの様子を取材していると、とてもじゃないけど自分の仕事っぷりは優秀とは言えないなと思っているのです。だから、中の少し上です。いや、もしかしたらど真ん中かもしれません(笑)
だからか、なおさら仕事術図鑑の著者としてかくあらねばならぬ!みたいなことをときどき思ってしまうのです。仕事の指南書のようなものですので。
その度に、「自分はすごくある必要はない。すごいのはタスク管理、手順書作りなんだ」と言い聞かせています。むしろ、仕事な要領を得ない自分だからこそ、普通に仕事を続けられていることの価値があるんですよね。分かってるんですが、ときどき背伸びをしてしまいます。
そんな私に刺さる記事があり、速攻でフォロワーの皆さまにご紹介しました。
"そもそも生産性は、分業や道具の使用で上がることから分かるように、個人の属性ではありません。" https://t.co/lyrVvsPLvn
— 小鳥遊@発達障害を「仕事のすすめかた」でカバーしてはたらく会社員 (@nasiken) 2021年1月13日
結局、自分自身が仕事ができるかどうかではなく、タスク管理を道具としてどれだけ活用できるかが大事なんですよね。だから、そういった気持ちを込めて本のタイトルを「要領がよくないと『思い込んでいる』人のための」というものにしています。
自分自身だけではなくタスク管理も一体となって、そこから生まれる生産性を評価しよう。自分自身の能力だけで判断することは、それこそ思い込みに等しいくらい意味がない。そう考えます。
ということで、今日もまた、仕事ができなかった自分という原点に立ち戻りつつ、そんな自分でも普通に仕事が進められるタスク管理の恩恵に感謝していこうと思います。