ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

褒めない文化への違和感と、タスク管理による対策。

どんな仕事場でも、なにかしら違和感を覚えつつ働いておりました(おります)。

 

その違和感の正体は「褒めない」というものだと考えています。

 

 

「怒られる」「褒めない」って、割とどこでもあるカイシャ共通の文化になっていませんか?聞くところによると、アメリカとかの会社では、とにかく"great!"とか"fantastic!"などと言ってくれるそうですね(「アメリカのとかの会社」というアタマワルイ表現には目をつぶってください…)

 

そんなやりとり、私はあまり出くわしたことがありません。

 

「オレは滅多に褒めない」と公言してはばからない人がいました。褒めたら自分の褒め言葉の価値が下がると思っているんでしょう。たしかにそんな状況はあるかもしれませんが、少なくとも自分は仕事上での「褒め」を小出しにするメリットを感じたことはありません。「減るもんじゃなし」と思ってます。

 

昔風の日本の会社の風土では、

 

褒めて伸ばす

 

ではなく、

 

怒って叱って相手がたまたま伸びた

 

という育成システムになっている気がします。伸びる人は伸びますが、伸びるどころか精神的にダメージを食らって会社に来られなくなってしまう人が生まれてしまうリスキーな手法だと私は思います。

 

怒ることを背後にチラつかせながらの飴とムチは、人材育成としては無茶苦茶コスパ低いのではないかと。

 

ここでいう「怒る」「叱る」は、人格否定のみならず、強い語気で何かを伝えてくる(内容は関係ない)ことも含みます。

 

アメリカとかの会社()であっても、ある意味日本の普通の企業より厳しく査定されるとはよく聞きます。そういった厳しさは、上に挙げた「怒る」「叱る」という厳しさとは別物だと思います。「そりゃしょうがない」と思います。

 

そんなことをツラツラと考えていたところ、この記事に出会いました。

「ストイックさが必要」というのは、私も同意見です。いい仕事をしたければ、自分に厳しくなれたほうが絶対にいい。

 

でも、自分に厳しくなるためには、“自分に厳しい場所”から離れたほうがいいんです。

 

(中略)

 

でも、「怒られないために頑張りつづけるって、ものすごく“自尊心”をすり減らす行為なんですよね。

 

気を張り続けるうちに得意だったはずの仕事にも支障が出るようになって、どんどん自信を失っていく。

 

自分に厳しい場所で自分まで自分に厳しくするって、めちゃくちゃキツイんですよ。というか、無理。

r25.jp

 

嶄然(ざんぜん)として頭角を現すという表現がピッタリくるような活躍を見せる岸田奈美さん。「自分に甘い環境に行け」とのこと。その方が無理なく自分にストイックになれると。

 

ここで私は、自分に厳しい環境、自分に甘い環境。この2つの環境下でタスク管理はどのように役立つのかを考えました。

 

一つは、自分に厳しい環境でなんとかやっていくための対策。気を張らなくても怒られない仕組みです。仕事場で怒られ続けて悩みを抱えている人が、怒られることなどを軽くして自尊心を保つためのものです。私が強くお伝えしたいのはこちらによるメリットですね。

 

もう一つは、自分に甘い環境でストイックにやっていくための対策。自分の強みを生かして、より高い質と量で活動するため、ストイックにやっていくための仕組みです。前者に対して人数は少ないと思いますが、間違ってはいないかと。

 

自分を保つため、より上げるため、いずれにしてもタスク管理は心強い助っ人になるなあと改めて思いました。

 

(はい、ここから下は本の紹介です)

 

仕事場で悩んでいる人も、強みを生かして活躍できる場を持ててる人も、タスク管理「手順書づくり」をやれるようになっておくと良いです。

 

そんな手順書づくりの心得はこちらの本で!

仕事のスピードが速すぎて困った話と、そこから落ち込むことなくリカバリーできた話。

仕事のスピードが速すぎてしまいました。

 

これは自慢ではありません。結果的に求められていないことをやってしまったので、私にとっては反省材料です。

 

とはいえ、一方で自分に対してよくやったなと言ってあげたい気持ちもあります。

 

私の特徴がこれだからです。左上に注目!

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仕事が遅い

 

です。私は仕事を進めるのが遅いのです。その傾向は今でも変わりません。

 

それを変えてくれたのが、「仕事はボールを受け取ってパスが基本」という考え方でした。

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仕事のボールを渡されると、そのまま持ち続けて相手ゴールにシュートしなければいけないと思ってしまうのです。でも、ちょっと持って誰か味方にパスすればいいんですね。持ち続けてしまうのを避ける、つまり仕事に着手できずに手元であたためてしまうのを避けるのが大事です。

 

遅いのを速くするよりは、速いのを遅くする方がコントロールしやすいので、あまりショックは受けませんでした(私、些細なことでもショックを受けて深く落ち込んでしまうのです……)

 

それはそれとして、今回の私の件について、早速今後気をつけるための改善策を講じました。この改善策を講じる中で、自分自身を変えるのではなくやり方を変えると考えられたことも、ショックをあまり受けないでいられた理由かなと思います。

 

自分をパソコン、仕事の進め方をプログラムとして考えるのです。プログラムを走らせた結果エラーが発生したら、パソコンが悪いのではなくプログラムを変えてやれば良いという考え方です。

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こんな風に、仕事場で遭遇する「事件」に対処していけば、かなり仕事場で過ごしやすくなるのではないかと思います。

 

引用した書籍の画像は全てこちらの「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」より抜粋です。

 

もし、私と同じような特徴を持っていて、仕事場に行くのが辛い・怖いという方がいたら、ぜひご一読いただきたいです。

信頼できるツールは、まず自分から信頼できるようにする。

こんなツイートをしました。

 

タスク管理メソッド"GTD"では、頭の中にある気になることを信頼できるツールに預けようと言っています。信頼できるツールの「信頼」ってなんでしょうか。そもそもツールは嘘をつきません。ツールにより信頼できるかできないかが違う?分かりづらいですね。

 

私は、タスク管理ツールを見れば自分のやるべき仕事がすべて書いてある状態がとても心地良く感じます。安心感があります。ツールを見ていれば間違いないという感覚です。

 

これが、ツールを信頼するということなんじゃないかと。

 

同時に、こんな風にも考えます。どこかにある信頼できるツールを探すのではなく、ある程度これと決めたらツールとの信頼関係を自分から作っていくものであると。

 

それが、自分のやるべき仕事をすべてタスク管理ツールに書き出すということなんだと思います。

 

タスク管理が続かないとお悩みの方は、なんでもいいので自分のやるべきことをすべて書き出すのをお勧めします。私の印象では、タスク管理についての悩みの大部分は「続けられない」です。

 

その悩みを解決するためにいろいろと試行錯誤するわけですが、まずは全部書き出すというタスク管理___とりわけGTD___の一丁目一番地は、かなり優先順位が高いと思うのです。

 

拙著「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」でも、一番初めの章「CHAPTER1」に書いてあります。

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まずはここをしっかりできる癖をつけると、タスク管理を自分のものにできる確率がグンと上がります。

 

そういえば、この記事を書いている日、こんなツイートもしていました。

 

EXP立川は就労移行支援事業所ですが、ガチで仕事に役立つタスク管理をお教えしています。ついでにと言ってはなんですが、興味おありの方はぜひ覗いてみるといいと思います。私は毎週金曜日におりますので。

exp.or.jp

 

「仕事術図鑑を必要とする人に届けるクラウドファンディグ」を企画しています。

こんなツイートをしました。

 

このツイートで今言えることは言い尽くしてます。そこで、このクラファンに対する私の思いを。

 

仕事術図鑑で「手順書づくり」と説明している仕事の進め方(タスク管理)は、必要な人には「今」必要だと私は考えています。

hochebirne.hatenablog.com

一方で、仕事がうまく進められない人の苦しみは「今」なんです。少なくとも、そのような悩みを抱えていた数年前の私は、今すぐにでもどうにかしたいと考えていました。そのときの私に「将来はAIがどうにかしてくれるよ」と伝えたとして気休めにもならないでしょう。

 

そして、その「必要な人」に本が届くためには、その本が書店やネットでその人の目にとまって選ばれる必要があり、お金を出してお買い上げいただく必要があります。つまり、出版社や著者は「待ち」の状態になるわけですね。

 

もちろん、出版社や私たち著者は、何もせず待っているわけではなく、プロモーション活動にいそしんでいます。広告を出したり、メディアに寄稿したり、取材を受けたり、YouTubeで発信したり。

 

ただ、これらの施策も、本が目にとまって購入されないと「読んでいただく」という目的は達成されません。これは書籍であるとないとにかかわらず、すべての商品」に共通することです。

 

この仕事術図鑑は、仕事に悩む人に読んでもらいたいと作りました。f:id:hochebirne:20200626081559j:image

 

総務省統計局の最新の調査によると、日本の就業者数は6,628万人(自営業主、家族従業者含む)です。

https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/gaiyou.pdf

 

また、発達障害当事者の割合は一般に6.5%と言われています。この数字は、文部科学省が2012年に行った「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児 童生徒に関する調査結果について」という統計調査の数字です。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2012/12/10/1328729_01.pdf

 

6.5%という数字について、発達障害専門の就労以降支援事業所として有名なKaienがこのようにコメントしています。

通常学級にいる子どもについての統計ですが、発達障害は生涯にわたって特徴が残るため大人での割合も概ね変わらないと考えられるでしょう。

大人の発達障害 : 発達障害とは - 株式会社Kaien

 

上記の数字を元に計算すると、430万8,200人が就労している発達障害当事者だということになります。厳密に計算すれば変わってくると思いますが、いったんはこの人数を「この本を届けたい人」の総数として私は考えたいと思います。

 

そして、現時点で印刷予定3万4,000部のこの本___出版部数としてはかなりの数ですが___は、それでも私が届けたい総人数の0.7%でしかないのです。

 

そこで、自分たちからの働きかけができる施策がないかと私は考えました。

 

  • 私たちから届ける
  • お金は払わないでいい

 

この2つをクリアするやり方なら、もっと能動的にこの本を必要とする人に届けられるのではないかと。

 

その他のニーズを考慮して行き着いた答えが寄付型クラウドファンディングです。支援者による寄付を元手に本を購入し、その本が「必要としている人たち」に届く。通常のクラウドファンディングは「購入型」で、支援者がそのリターンを受け取ります。寄付型のクラウドファンディングは、支援者と受益者が違うという特徴があります。

※厳密にいうと、支援者が受け取るリターンに対価性をなくし、その支援金(寄付金)を別の人のために使うという仕組みです。

 

福祉の分野では、「お金を出してその分の対価をもらう」という流れの他に、「支援をして、他者に貢献する」という流れがあります。寄付というのはまさにそれにあたります。その流れを、この本を使ったクラウドファンデングで作ってみようと思います。

 

このプロジェクト、まだ始まったばかりです。実は、クラウドファンディング運営会社さんに相談をし始めたばかり。今後、随時進み具合をお伝えしたいきたいと思います。

 

どうぞよろしくお願いします。

振り回されない人になるための、仕事の進め方。

 

悪気はない人に振り回されるというテーマで、マイクロソフトの澤円(さわ・まどか)さんがvoicyで話していらっしゃいました。反響が大きかったそうです。

voicy.jp

 

この放送を聴き、悪気はないけど迷惑をかけている人に自分がなっていないかを考えました。過去の記憶をたどってみると……悲しいかな、当てはまるような気がします。

 

逆に、悪気はない人から自分が迷惑をかけられたときのことを思い出してみました。割とすんなり出てきました。「迷惑はかけた方よりかけられた方がよく覚えている」と聞きます。その通りですね。

 

小善は大悪に似たり、という言葉があります。確固たる信念・善意でやっている人に周りが振り回される。周りがそれに疲弊し、いつしかそれが善から悪に変わっていってしまう。

 

もし、自分が振り回されそうになったらどうすればいいか。例えば、明らかに「それ私がやることでしょうか?」と疑問を持つような仕事を押し付けられたときにどうすればいいか。

 

澤さんはいくつか対応策をおっしゃっていましたが、とても現実的だと私が思えたのが、「素早く2〜3割のものを返す」です。早いことで完成度は少々大目に見られるし、なにより「返した」という事実は大きいですね。

 

拙著「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」でも、このように書いています。

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回ってきたボールをあまり持ちすぎず、少しドリブルをしてまた返す。この姿勢が功を奏します。それでも振り回されることはあると思いますが、それでも私は随分楽になりました。

 

澤さんが番組の中でおっしゃっていましたが、物事を進めるために悪気なく周囲を振り回す人がときには必要な場合もあります。自分がそうしなければいけないときもあるでしょう。また、「お互いさま」の精神もセットで持っておくといい、という話もされていました。

 

だからこそ、自分が振り回されすぎないようになっておくことが大事だと思います。「振り回さないで」と振り回す人にお願いするより断然コスパがいいです。

 

振り回されすぎないためにも「ボールを受け取ってパス」という仕事の進め方を意識しておくといいんだな、と改めて思いました。

 

 

 

 

 

 

決定することを恐れずに進もう

こんなツイートをしてみました。

 

このツイートをしたきっかけは、「会議って決定事項を明確にしづらい雰囲気があるなぁ……」とふと思ったことです。

 

決定してしまったら後戻りできない。責任が重くのしかかる。だから、できるだけ「決定」というプロセスに参画したくない。そういうことでしょうか。

 

同じ現象が自分の中でも起きている気がします。例えば、「プレゼン資料はこのレイアウトで作ろう」「先月の実績のまとめはこの数字で確定させよう」といった決定を含むプロセスは、その次の段階へ進むときに少しばかりグッと力を入れなければいけない気がします。

 

「実はそのプレゼンのレイアウトは適切ではなかった」。「先月実績は間違っていたことが後になって判明した」。そんな後に引くに引けない状況に陥ることを想像するからだと思います。自分はそうでした。

  

私が日々使っているタスク管理ツール「タスクペディア」では、まさにタスクは意思決定の連続であることをまざまざと可視化するのです。

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この画像では、少なくともドラフト(草案)の作成をして依頼者へ返答するときに、「自分なりのドラフトはこれで良しとする!」という決定を自分の中でしているわけです。いったん相手(ここでいう「依頼者」)の手に渡ったら、「ちょ、やっぱドラフトもっと修正させてってば」とか言いづらい。

 

そこで、決定する恐れをより軽くするコツを。それは、決定をする際の判断基準を次の3つとすることです。

 

  • 事実
  • 権限者の意見
  • その他自分が納得できる理由

 

裏を返せば、なんとなくで決めないということです。上記の3つのうちいずれかの理由を必ずつけると、自分の判断に自信を持つことができます。

 

画像の例で言うなら、

  • 「以前別の取引先と取り交わしたのと同じ内容である」という事実がある
  • 部長が以前この内容でOKをくれた
  • 考えられる限り当社側が有利な内容だと思える

 

このいずれかであれば、契約書のドラフトはこれで良し!と判断するといったことになります。このときに、上記「事実」「意見」「理由」を疑ってはいけません。これが、手順における「決定」に全幅の信頼を置くということです。

 

 

こうして、何を根拠に「決定」するのかを意識していけば、決定することに対して恐れを抱くことはだんだん少なくなっていきます。手順に書き出して、その手順を根拠を持って進める。これが回り始めると、徐々に仕事で自信とスピードを手に入れられます。

そのうちタスク管理やツールは不要になるかもしれないけれど。

将来的にはAIが色々と人間の知的作業を代替してやってくれるとはよく聞きます。だから、タスク管理ツールはおそらく今のままではなく進化を遂げるか、あるいはツールどころかタスク管理自体が不要になる世界になるかもしれない。私はそんな将来は大いにあり得ると思います。

 

極端な話、会社にある業務の全てを記録にとって一か所にぶち込んで何かをどうにかすればできそうじゃないかと(すみません適当な表現で……)

 

手順書に書き出しましょうといっている拙著だって、そのうち「昔はこんなことしなきゃいけなかったんだね」といわれるんじゃないかと思ってます。

 

つまり、うまく仕事が進められないというタスク管理の悩みはそのうち解決されるんじゃないかということです。

 

でも、「そのうち解決できる」の「そのうち」はいつくるのか。ほとんどの人は分からないですね。

 

一方で、仕事がうまく進められない人の苦しみは「今」なんです。少なくとも、そのような悩みを抱えていた数年前の私は、今すぐにでもどうにかしたいと考えていました。そのときの私に「将来はAIがどうにかしてくれるよ」と伝えたとして気休めにもならないでしょう。

 

私は、タスク管理が担っている役割はいずれ人間の手を離れ、タスク管理に関する知見の価値はなくなるかもしれないと思うときがあります(形を変えて存続するかもしれませんが)

 

それはそれとして、今私が向き合っていきたいのは、今悩みを抱えている人。本を書いているときに常に考えていた、昔の自分が置かれていた状況・気持ちを思い出して、今やるべきことを見極めていきたいと思います。