ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

優先順位付けが苦手な人は、きっと捨てられない人。

こんな記事を読みました。

blog.tinect.jp

印象に残ったのは、この一節。

決められない人は、「自分が選択しなかったほうを捨てる」のが苦手なのだ。

 

最後には、こんな風にまとめています。

「自分の人生を生きる」は「要らないものは捨てる」と等しい。

 

目の前の選択肢の中から1つを選ぶということは、残りの無数の選択肢を捨てることです。そのためには次の2つが必要だと考えています。

 

  • 情報
  • 覚悟

 

この2つがあって初めて選択をすることになります。この2つには順番があって、情報→覚悟だと思っています。

 

人生という例えは視座が高すぎてリアリティがないかもしれません。その高度を日常やることレベルまで下げて考えます。毎日の仕事におけるタスクの優先順位付けの話になります。

 

上の考え方を流用すれば、

 

あるタスクを選ぶときは、それ以外のタスクを実行することを捨てている

 

と考えることができます。つまり、私たちは毎日大量のタスクを捨てつつ仕事をしているということになります。

 

仕事の優先順位が付けられないという話をよく聞きます。おそらく、タスクを捨てられないからなのだと思います。

 

ところで、捨てるために必要なことは情報と覚悟であり、この2つは先後関係にあると書きました。さらにもう一つ、この2つは補充の関係にあると言えます。

 

補充の関係とは、例えばこのようなものです。

 

情報+覚悟=100

 

つまり、情報が99あれば覚悟は1で済み、情報が10なら覚悟は90必要になる、という関係です。

 

ある仕事について「今日中に書類を作って部長へ提出する必要がある」という情報だけなら、他の仕事との優先順位付けはとても難しくなります。それでも今手をつけるべき仕事を他にするのであれば、かなり覚悟を決める必要があるかもしれません。これは「情報:覚悟=1:99」のときです。

 

しかし、「その後部長はすぐ呑みに行った」「その書類の作成は簡単にできる」「部長はその書類を明後日に使う」「しかも部長は明日午前半休」といった情報が手に入ったら、今やらなくてもいいと思えます。これは「情報:覚悟=99:1」です。

 

何もない状態で覚悟だけ決めて行動するのはとても難しいです。そのハードルを下げるのは、どれだけ情報を集められるかです。優先順位をつけるのが上手い人は、優先しない事項を捨てるための情報を集めるのが上手い人だと言えます。

 

では、その「情報」とやらはどうしたら得られるのでしょうか。

 

私はここにタスク管理の恩恵を感じます。

  • すべてのタスクを把握
  • 各タスクの目的と手順を明確化
  • それらを参照しやすいように整理

 

この3つは、タスク管理手法GTDの5つのステップの1〜3を言い換えたものです。これを実践すれば、例えば締切の早・遅い、手順の複雑・単純、自分がボール持ちかどうかなど、優先順位をつけるためのかなり有用な情報が得られるものだと実感しています。

 

もちろん、その情報は数字にして100のうちのいくつなのかは分かりません。情報が100集まれば覚悟が0でやれるかというと、そこまで極端な状況はないと思います。

 

覚悟の数字を大きくしないよう、できるだけ情報を集めて割合を高くする。

 

これが、「これは今やらないタスク」と捨てられるようになる秘訣なのではないかと思っています。

 

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【イベントレポ】こだわりをアップデートする。

先週の土曜日、こちらのイベントに参加しました。

 

記事に載せていただいた「灯台もと暮らし」も関わるオンラインコミュニティ「SUSONO」のイベントで、三年来イベントをご一緒しているF太さんが登壇されるとあって、すぐに参加申込をしました。

motokurashi.com

 

当日スマホでポチポチ打ったメモをまとめましたので、よろしければご覧ください。

 

導入

モデレーターは、灯台もと暮らし編集部のミキオサナイさん。

※以下、話し手表記を敬称略で書きます。

 

オサナイ

こだわる」をテーマとして話したい。こだわりの負の側面から、 凝り固まった思考をアップデートしたい。


一度出した自分の答えは、時間が経つとそれに執着してこだわりになってしまう。 ひらめきは執着の反対の位置にあるもの。そこで、多くのフォロワーさんの共感を呼ぶ「ひらめきメモ」のF太さんに話を聞きたい。


F太
(自己紹介)公認会計士の勉強をしていて孤独が好きと思ってたけど、 交流がしたいとツイッターを始めた。その内容は最初は勉強の話だったが、だんだん抽象的な話になっていった。


オサナイ

多くの人が抱える「きらいな人との付き合い方」 についてまずは話したい。関係を良くしようと相手に話を投げかけても虚空に消えてしまうような虚無感を覚える人が多いのではないか。そんなとき、どう考えたら良いか、F太さんのブログにとても共感した記事があった。

fta7.net

 

F太
気まずさを無理に解消しなくていい。相手に合わせなくていい。合わせていると、逆に向こうは常にそれを期待してしまう。 居心地の悪さを維持する勇気を持とう。


ただ、緊張するくらい尊敬してくれる人との関係とかは別。 それに使うエネルギーを無駄に使わないのが大事。


オサナイ

F太さんがやっているイベント「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」30回も続いているのはすごい。オフラインならではの良さを後で改めて話したい。

fta7.net

(小鳥遊:ご紹介ありがとうございます!)

 

ひらめきメモはどうして作ろうと思ったのか?

 

F太
ブログはやってたけど続かなかった。ツイッター、最初は2〜3ヶ月で終わるかと思っていたが意外に140文字が丁度良く、続けることができた。

 

ツイッターは思いつきを気軽に書ける。だからこそ興味あることじゃないと続かない。(収益や認知度を上げるため)戦略的にやるにはインスタやYouTubeの方が合っているかもしれない。


自分は「この思考は面白いのか?」と他人の反応を知りたい。 ブログは書いている間に飽きてしまうが、ツイッターはすぐにいいねやリツイートがくる(ので良い)。

 

ツイッターで成長できる人


オサナイ
2年前と言ってること違う人がいる。 それは悪いことではなく、むしろ思考がアップデートできて良いのではないか。ただ単につぶやくだけだなく、引用リツイートなどで他の人と絡んで意見交換ができた結果アップデートできるのではないか。


F太
ツイッターを糧にして成長できるかどうかはその人の使い方による。ツイッターは内向型の人向けのように思えるが、仲間がいてコミュニケーションがちゃんとできる人、 外に対してひらけたコミュニケーションを取れている人が成長できている印象がある。


オサナイ
いくらツイートがバズっても、近くの10人と丁寧にコミュニケーションをしている人は、F太さんの言う「成長できている人」のイメージがある。

 

固定観念(こだわり)について


オサナイ
自分から告白するよりも、 告白される方が女子として幸せという固定観念があった。 しかし、「くだらない」と外から固定観念を壊してもらった。


F太
固定観念が変わるときは、そこにもともと変わろうともがいているときがあって、そこにあと一押しの外部圧力が入って実現することが多い。

 

内側から壊すプロセス、もがくのも大事。 それに外から壊されて完了するのではないか。


自分は「就活しなければ」「一般的な企業に入り勤めるのが普通」という(働き方についての)固定観念があった。でも、(当時みんなやっていた)エントリーシートを100通書くのなんてできなかった。

 

志望動機なんてないのに、どう書けば良いのかわからなかったし、 好きなことを仕事にしたいのに、なんでやりたくないことに無理やり志望動機をひねり出さなければいけないのかと思っていた。そこで、当時は就活しない理由として公認会計士の勉強をするという選択をした。

 

この(働き方についての)価値観のアップデートは今も続いているが、固定観念にもがき苦しんだ結果今があるわけで、もがくのも大事かもしれないと思っている。

 

固定観念のアップデートの方法

 

F太
茂木健一郎さんの「アハ体験」、実はそのとき脳細胞が組み変わっていっている。 その度に人間は生まれ変わっている。 固定観念に囚われているときは、その生まれ変わりがないとき。 アハ体験を増やそう。


オサナイ
自分は陰キャだと思っている。しかし、友人には陽キャな人が多い。 対極にある考え方に触れることで自分の中に新しい考え方が増えていくような気がする。


F太
人と会うことが大事。いつも会っている内輪のメンツだけでなく、 外側にいこう。そうすることはなかなか難しいが、 例えば学生のときの友達に久し振りに会って新しい考え方が生まれることはある。だから特に(第3の)コミュニティに属することは大事。 近すぎず遠すぎず、いい距離感で影響を受けることができる。


オサナイ
自分と違う状況の人と出会えるのが大事なのではないか。


F太
ネットを積極的に利用するとそれができる。とても重要。 しいたけ占いで「知り合いの知り合いがきっかけを運んできます」 という占い結果を見た。そのくらいの距離感、関係性がいい。 それを現実的に実現できるのはコミュニティしかないのではないか。

twitter.com


オサナイ
ツイッターなどのネット上でのつながりが日常的になっている。固定観念を変えるような刺激を受ける上でオフラインでのつながりについてどう思うか。


F太さん
身体感覚がある点でオフラインはとても良い。名越康文さん曰く「 人間は毛穴から変わっていく」。つまり、 ゾワっとするくらい何かが動く感覚が大事。

 

現実に人と会うときは、視覚聴覚以外も使い、全力で毛穴が開き空気感を共有している。 そんなリアルのコミュニケーションが自分を何かに向けて駆り立ててくれることが多い。

 

F太さんへの質問タイム

 

質問者
アップデートしようと思ってもまた揺り戻しがきてしまう。 どうしたら良いか。

 

F太

自己イメージの持ち方が大事。それには2つあり、1つは現実的な自己イメージのボトムアップ。もう1つは理想的な自己イメージのトップダウン

 

今注目しているのは前者。100%これはやれるという行動を確実に実行していき、それをだんだん増やしていく。結果、スタンダードな自分を高めることができ、揺り戻しを抑えることができる。この手法は認知行動療法でも使われており、自己効力感を少しずつ高めるという効果がある。

 

以上、イベントレポでした。

 

イベント内容をアウトプットすると、頭が整理されてとてもいいですね。また機会あればレポ書いていきたいと思います。

千葉大学で講演開催!7月3日「やることが多すぎて困っている学生のためのタスク管理術」

こんなツイートをしました。

 

タスク管理に関心をお持ちの、千葉大学で教鞭をとる五十嵐洋己さんからお申し出をいただき、前々から暖めてきたプロジェクトです。

f:id:hochebirne:20190620135925j:plain

 

たくさんの学部生の方々、そのお知り合いの千葉大学の学生さんに参加いただきたいと思います。お誘いあわせの上、是非お越しください!

 

ちなみにこの記事は千葉大学の学生さん以外も読んでいただければと思ってますので、皆さまそのまま読み進めてください。

 

先日行(おこな)った都内某私立大学での講演でも感じましたが、大学生の方々はやることがとてもたくさんあり、さらに今やメールやSNSなどでスピードも格段に速くなっていて、一度にたくさんのタスクを効率的に処理していかないといけない環境です。

 

  • やることは増える
  • やるスピードも速くなる

 

にもかかわらず、学生のみなさんがそれらに立ち向かう方法の知識やノウハウは、おそらく提供を受ける機会があまり無いのではないでしょうか。

 

努力すれば一度に2つの課題をこなせるようになれるわけではなく、何か我慢すれば勝手にアルバイトしに行ってくれる分身を生み出す呪文が使えるようになることもありません。

 

では、どう立ち向かえば良いか。

 

その答えの1つが「タスク管理」です。

 

たくさんある「やること」を整理して、無駄なく順序よく実行できるようになるためのノウハウです。

 

学業・サークル活動・アルバイト、そして年次が上がると就職活動という大波が大学生には待ち構えています。そんな膨大なやることの中で迷子にならないため、情報を適切に整理するノウハウ・方法論は、社会人に負けず劣らず学生にも、大きな助けになるものです。

 

タスク管理というノウハウの中でも特に有名な「GTD(Getting Things Done)」の考案者であるデビッド・アレンは、将来の夢はGTDが教育プログラムに組み込まれることだといっており、今後は、学生にもタスク管理は必須になっていくのではないかと私は考えております。

 

そんなタスク管理を、まさに今、他の学生さんに先んじて知ることは、今後の社会人生活においても大いに有利にはたらくことと思います(と、微妙に他学部や他大学を煽ってみる)。

 

講演では、このような内容を予定しています。

  • 大学生活にありがちな困りごとを参加者の皆さんと共有
  • タスク管理をしていない脳内はどうなっているか図解
  • タスク管理をするとどう整理されるか図解
  • 就職や仕事に対する漠然とした不安を、タスク管理で迎え撃つ考え方
  • タスク管理の実践を支援してくれるツール「タスクペディア」のワーク

 

比較的広めな会場をご用意いただいているので、たくさんの方々にお話ができたらと思っています。

 

こちらをご覧の、大学やその他教育機関関係者のみなさま。チーム・タスクペディアの予定にはまだ若干の(けっこうな)空きがございます。「自分の講義を学生に有効に生かしてほしい」「ゼミ生がスケジュールぱんぱんで大変そうなので助けてあげたい」「近くにおいしいラーメン屋さんがある」といった事情がおありであれば、是非ご相談ください!

 

※おまけとして、チーム・タスクペディアの打ち合わせの様子のツイートを貼ります。

 

 

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ウェブメディア寄稿、タスク管理の支援で大助かり。

こんなツイートをしました。 

 

 

KADOKAWAが運営する、社会人のスキルアップ応援サイト「StudyWalker」というウェブメディアに寄稿しています。

studywalker.jp

 

原稿執筆をタスク管理

1本1500字程度を月3~4本書いていますので、ほぼ毎週締切があるわけです。加えて、同程度の文字数の記事をこのブログで平日毎日あげておりますので、平日を月20日として、毎月3万5,000字程度を書いていることになります。

 

おそらく、サラリーマンの本業の傍らやるにはヘビーな方ではないかと思います。これはさすがにきちんとタスク管理をせねばならぬと思い、タスク管理支援ツール「タスクペディア」に登録して管理しています。

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原稿執筆で気を付けていること

先ほどは字数で書きましたが、執筆したものを公に出すのは「書いて出す」だけではありません。「書いて」「推敲して」「出す」となります。私なりに気を付けているのは、上のツイートでも書きました以下2点です。

  • ラフ作成といったん作りきるまでをどれだけ早く終えるか。
  • そのあと何回(≠何時間)推敲できるか

この2つを実現できるようなタスクの設定をして、以下のように登録しました。

f:id:hochebirne:20190613104204p:plain

 

執筆の具体的な流れ

前提として、私がStudyWalkerの原稿を書くときは基本的にゼロから作るのではなく、ブログから原稿の元となる記事を決め、その内容に沿ってリライトしています。リライトのはずがかなり様変わりするので、ほぼ書き直しに近いのですが。

 

上記の画像のタスク内容に沿って流れをご説明します。

 

原稿ラフ

まずラフ原稿を作成します。内容は次の2つです。

  • 冒頭の自己紹介、導入
  • ブログ元記事をそのままコピペ

 

原稿作成

次に、とにかく記事の体裁にします。内容に多少の齟齬があっても気にせず、とにかく最後まで書きます。これがツールの2つ目のサブタスク「原稿作成」です。

 

原稿推敲

そして「原稿推敲」へ進みます。この期間をどれだけ長く取れるかが大事です。この段階では、時間の長さより回数の多さを重視しています。

 

推敲は、凝り固まった思考からいったん自分を解放してあげて、新しい視点から読み直して内容を修正していく作業だと考えています。

 

1つの原稿を目の前にして長時間読むよりは、別のことをしたりして思考をいったん対象の原稿から引き剥がして、新鮮な気持ちでまた原稿を読む方が、より内容が整理できる気がしています。例えば2時間あるなら、まるまる一本勝負よりも30分を4回繰り返します。

 

そして、推敲は締切日まで終わらせないようにしています。

 

テキスト・画像等データ作成

締切日に、提出する原稿の表現や体裁を整えて、画像を使用する場合は、編集部指定の形に加工します。これがサブタスク「テキスト・画像等データ作成」です。

 

原稿納品

できあがったテキストや画像のデータを編集担当さんにメールで送って「原稿納品」となります。

 

サブタスクの恩恵

このサブタスクに分解したことで、自分にとって大事なのが推敲する回数の多さであることが実感できました。そのために、「まずはコピペするだけ」「とりあえず細かいことは気にしないで最後まで書く」というサブタスクを置くことで、執筆という長い作業の取り掛かりの部分のハードルを下げ、推敲に時間をかけられるようになりました。

 

これが「原稿を作る」という1つのサブタスクのみであれば、取り掛かりのハードルは今よりもかなり高く感じられていただろうと思います。

 

最後に

上記のタスクが月に3~4つ並ぶのですが、ネクストアクションの締切日に注目すると3本や4本全部の推敲を一気にする必要はないことが分かります。このことで、原稿に取り掛かるハードルをなお一層下げることができ、過大なプレッシャーを感じることなく継続できています。

 

平日8時間は会社の業務に費やしていることもあり、執筆作業は細切れにならざるを得ません。その状況下でも続けられているのは、このようにサブタスクへ分解できていることが一役も二役も買っています。

 

もともと書くことは好きなので、この調子で続けられればなと思っています。

 

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タスク管理界隈は、「作りたい」精神にあふれている。

プロダクトアウトとマーケットインという考え方があります。両方ともマーケティング用語です。

ferret-plus.com

プロダクトアウトの一般的な定義は、会社の方針や作りたいもの、作れるものを基準に商品開発を行うことを指します。
プロダクトを作ってから、どのように販売していくかを考えるスタイルです。

マーケットインの一般的な定義は、プロダクトアウトとは反対に顧客の意見・ ニーズを汲みとって製品開発を行うことを指します。

 

どちらが良いかは、一様には言えないようです。需要を見極めないといけないから、市場調査をきちんとして「売れる」モノを創り出す必要があるという考え方は圧倒的に正しいです。しかし、今大きく飛躍している企業の中には、完全に「自分たちはこういうものを作りたい」とモノを作っている企業もあります。

 

売りモノの存在価値は「役に立つ」「意味がある」の2軸に分けられるという面白い記事を読みました。

logmi.jp

世の中で売れているモノっていうには必ず、「役に立つ」っていうベネフィットか、「意味がある」っていうベネフィット、どちらかがあります。「役にも立たないし意味もない」っていう商品は、世の中に存在できません。

 

今までは役に立つモノが売れてきました。これからは意味があるモノの価値がより高く売れる傾向にあるのだそうです。

 

車は分かりやすい例だそうです。役に立つから車を買う。一方で、役に立たない、意味しかない車もあります。

 

これ、3,000万とか5,000万とかします。値段は10倍です。10倍~20倍ぐらいします。「じゃあ10倍人運べるんですか?」っていうと「いや運べません、むしろ二人しか乗れません」と。「荷物はどうなんですか」、「ほとんど荷物積めません」。「じゃあいろいろなところ走れて役に立つんですか?」「いや、車高が低いんで悪路走らないでください」と。「雨が降ったら危ないんで走らないでください」と、こんな感じで。

 

「これでなければ!」という意味は無いけど役に立つ車がマーケットインの思想が濃く、役に立たないけど意味はある車はプロダクトアウトの思想が濃い、と考えられます。

 

タスク管理界隈、もっと狭めて言うとタスク管理ツール界隈(ほんと狭い…)は、個人発のツールはプロダクトアウト色が強いと思います。いや、強いというかプロダクトアウト色しかないと言ってもいいんじゃないかと思います。

 

タスク管理界の誇る金字塔「TaskChute」は、開発者の大橋悦夫さんがご自分の仕事をやりやすくするにはどうしたら良いかと考えて作ったエクセルがもとになっています。

cyblog.biz

taskchute.cloud

taskuma.komadorist.com

その個人発信のタスクシュート式時間管理術は、多くの賛同者・理解者、そしてタスクシュート関係ツールユーザーを生み出しました。また、エクセルベースの「TaskChute」と「TaskChute2」、iPhoneアプリの「たすくま」、そしてクラウドで使える「Task Chute Cloud」という3つの製品が作られています。驚くべきことに、この3つは全て開発者が異なるということです。非常に象徴的な、プロダクトアウトの精神の発揮例ではないでしょうか。

 

タスクシュートと比べるのはおこがましいのですが、タスクペディアも同じく私が自分のために作ったツールがもとになっています。素晴らしい開発者とその周囲の方々に助けられて理解者が増えつつある点も、タスクシュートに似ているかなと思います。違うのは、大橋さんが「より高みを目指すため」だったのに対し、私は「マイナスからせめてゼロへ到達するため」だったことです。

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そして、タスクペディア特有なのは、原作者である私がタスクペディアの原型を作ったときには「タスク管理」への理解はおろか、その言葉さえ知らなかったということです。「マーケット?何それ美味しいの?」状態ですね。

しかし、タスクペディアの良さは個々の機能にあるわけではない。優れているのは、その設計思想だ。

まず、タスク管理の前提知識がない状態で作られたツールなのでとっつきやすい。見積時間やコンテキスト、PDCA等、スノビズムにまみれた難解な要素で汚されていない。 

taskarts.com

 

タスク管理(ツール)界隈は、TaskChuteはもとより、TodoistやRememberTheMilk、OmniFocusなどの既製品を使う人もいますが、今もなお「こんな風にツール作ったらいいかも」「自分はこうしたいです」といった感覚が根付いているような気がします(私の周囲に奇特な方が多いだけかもしれませんが)。

 

個人的には、こういった「作りたい」というプロダクトアウトの精神が乱立している状態の方が面白いなと思っています。「ご要望のものをと思って作りました!」も良いですが、「ねぇ、これって最高なんですよ。ほら。ねぇ。」とニヤニヤしながらにじり寄ってくる感じのタイプの人の方が好きです。

 

そんな愛すべきタスク管理(ツール)界隈で、タスクペディアを携えつつ、より一層たくさんの方々へにじり寄っていきたいと考えております。

 

 

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「解放」のない「時短」だけの働き方改革は疲弊する。その両方を実現する、タスク管理。

働きかたというテーマは今人気だと思います。

 

ちょうどこの記事を書いている2019年6月、「私、定時で帰ります。」というドラマが放映されています。視聴率がどれくらいなのかは分かりませんが、「サービス残業」「定時上がり」といったワードは注目されているようですね。

 

先日、こんなツイートをしました。

 

もしかしたら自分は意図的に仕事量を減らされているのかもしれないと思うくらいに、私はほぼ毎日定時で帰っています。退社時、いつも決まってエレベーターで顔を合わせる技術部門の方がいます。子供さんの保育園のお迎えをするのに急ぐ必要があるらしく、エレベーターの中で一言二言子育ての雑談をしては毎日ダッシュで駅に向かっています。

 

私とて、昨年秋に生まれた娘がおりまして、できるだけ早く帰ってあやしたり沐浴などをしたいのです。それを可能にしているのは、タスク管理だなと実感しています。私の育児と仕事の両立を支えてくれているのは、タスク管理です。

 

育児との両立をするのには、次のような「自分なりの働き方改革」が必要でした。

  • できるだけ早く帰れる「時間短縮
  • 帰宅後は仕事に気を取られない「仕事からの解放感

 

この2つ両方ともが大事だと思います。時間短縮だけでも、仕事からの解放感があっただけでも、自分にとっては育児と仕事との両立は難しいです。

 

働き方改革」についての世間の認識は、「時間短縮」にのみ意識がいきがちな気がします。確かに「何時までに必ず終えること!以上!」と言って全員が時間内に終えられれば何の問題もなくなります。

 

しかし、現実は定時までに仕事が終わらない場合が多いですね。まずはそこでもタスク管理は威力を発揮します。無駄な時間を省くという圧倒的な時短効果をもたらしてくれます。

hochebirne.hatenablog.com

 

さらに大事なことがあります。働き方改革は、仕事のスピードを速めるだけでなく、仕事をしていない時間の快適さも重視しないといけないと思います。

 

そのためには、仕事の不安からの解放感を得られるよう意識するのがとても大事だと思います。その解放感が得られるのは、少なくとも次の要件が揃ったときだと考えています。

  1. 各タスクが締切までに終わる「完了の見通し
  2. どこまでやったかが分かる「進捗の記録
  3. 見通しと記録が一望できる「情報の可視化

 

今ざっと挙げたこの3つができれば、仕事からの解放感が得られ、退社後の別の活動に心置きなく専念できるということになります。

 

そして、この3つを実現する具体的な方策としては、私は今のところタスク管理しか思い当たりません。逆にいうと、タスク管理を実践することが仕事と育児の両立を助け、生活の質を上げることにつながるということになります。

 

……それでも、育児については妻の多大な努力のおかげで助かっており、偉そうに「仕事と育児の両立」などとは言えないのですが。。。

 

働き方改革は、国や会社による残業規制や定時厳守ルールの設定に加えて、各自仕事のやり方を考え必要に応じて変えていくことも求められるのではないかと思います。さらに、国や会社による規制やルールの設定だけだと、もしかしたら苦しくなっていくだけなのではないかと思います。

 

くどいようですが、仕事のやり方を考えるきっかけとして、タスク管理は費用もかからず自分一人でできる恰好の「働き方改革」の方策ではないかと考えています。

 

 

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タスク管理は「やりたくない」を変えられない。

 今、私の中ではこの話題が熱いです。

 

 

考え始めたばかりで、まだ結論が出ていません。すぐには出ないものだと思います。なので、この記事はこのテーマを考えるきっかけに過ぎない、まとまっていない思考であることをあらかじめおことわりします。

 

タスク管理をし始めたら、やりたくなくなってしまった

 

読んだときに「なるほどなぁ!」と思いました。今まで考えもしませんでした。

 

タスク管理は「やりたくない」を変えられない

真っ先に思ったことは、やりたいことがやりたくないことに変わってしまうのはタスク管理のせいではないんじゃないかということ。タスク管理はあくまでツール・手段であって、やりたくないことをやれるように変換する機能は無いと考えています。

 

頭の中にボワッと存在する「タスクのもと」みたいなものは、タスク管理で具体的な行動へと明確化されます。この明確化によって現実的な作業に分解されることが、もしかしたら逆にやる気を削いでしまう原因なのではないかと思いました。

 

靴飛ばしの思い出

昔々、近所の友達とブランコに乗ったまま靴をどれだけ遠くに飛ばせるかという遊びをしていました。結構なお気に入りの遊びで、とても楽しかったのを今でも覚えています。

 

ある日、靴飛ばしをしようと友達に持ちかけたところ、その日彼はかくれんぼがしたかったらしく、靴飛ばしがどれだけ面白くないかを私し力説し始めました。

 

「だってさー、靴飛ばしって、結局ブランコに乗って靴を飛ばすだけじゃん」

 

私は言い返します。

 

「かくれんぼだって、隠れたのを鬼が見つけるだけじゃん」

 

結局どちらの遊びをやったのかは忘れてしまいましたが、「あれ?こう考えると遊びが面白くなくなるぞ!?」と思ったことは記憶に残っています。

 

やりたいことを実現するために、やりたくないことをする

やりたいことをするためには、やりたくないことが往々にして発生します。豪華な温泉旅館へ旅行するには、行き先を決めて、泊まる旅館の情報を見比べて、割引のある時期や条件の情報を漁って、そもそも泊まるための費用を捻出しなければなりません。

 

もしかしたら、タスク管理は、魅力あふれるやりたいことを無味乾燥な作業に分解して、人によってはその目的の持つ魅力を弱めてしまうのではないかと思いました。

 

タスク管理とはそういうもの、なのかもしれない。

タスク管理、少なくともGTDは「頭の中にあるやりかけのこと」を書き出して整理すること等によって精神的な負担・不安を軽減することを目的としています。つまり、書き出すべき事項のほとんどは無味乾燥な「やらなきゃいけないこと」になってしまうのがGTDでは自然なのかもしれません。

 

そこでどうすれば良いのか。次の選択肢が思い浮かびます。

 

  1. やりたくないことの実行過程を楽しめるように工夫する
  2. やりたくないことはやらない・他人に任せる
  3. やりたくないことでもやっている状態を他人に見られる状態にする
  4. やりたくないことをやりたいことだと思えるようにする。

 

1は、例えば情報の書き出し先を自分が常に触れていたい媒体にする、といったことが考えられます。お気に入りの手帳があればそれを使ったりするのも良いですね。

 

2と3は、自分一人ではなく、目的を達成するために誰かとチームを組んでいくのがイメージしやすいですね。自分の経験上、これが一番推進力あります。

 

4は……私ではちょっと想像できないです。精神論・根性論のアプローチしか思い当たりません。

 

いずれにしても、ツールに書き出して、GTDのステップに則っていけばたちどころにタスクが進む!と考えていた自分が見落としていた点であり、興味深いテーマです。