ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

書き出したら、覚える必要はない!

こんなツイートをしました。

 

書き出したものを見て「これを覚えていなければならない」と考えるとは、私に取って盲点でした。

 

もしかしたら、この考え方をしている方は、詰め込み式の学校の勉強を想定していたのかもしれません。

 

大学受験の勉強をしているときには、とにかく頭の中に入れることが重要でした。英語の単語や構文を覚え、世界史の年代や人名、事件や条約の名前を覚え……と、とにかく記憶することが受験勉強の本質でした。

 

もっとも、それは私が私大文系に絞って勉強をしていたからかもしれません。ターゲットが違えば、記憶のみではない勉強が必要だったかもしれません。

 

私が通っていた高校はエスカレーター式で大学まであったので、私を含めたいわゆる外部受験組は少なかったのです。だからか、外部受験をした人はその体験記を代々書いていました。もちろん私も書きました。

 

そこでは、「とにかく記憶することから逃げてはならない」みたいなことを(偉そうに)書いた覚えがあります。なぜか「教科書を覚える」とか「用語集を覚える」とか言わずに「読む」と指導されていました。それを真に受けて、本当に世界史の教科書を「読んで」しまい、1学期間まるまる棒に振ってしまった苦い経験があります。私と同じ進路を選ぶ後輩たちにはそんな失敗をしてほしくなかったので、勉強とは記憶することだと書いたのでした。

 

一方、仕事の現場では、仕事の時間を暗記に費やすことはほぼしません。むしろ、覚えずに外部記録をうまく利用することで効率的に進めることが求められる気がします。

 

打ち合わせがスケジューリングされたら、カレンダーに書き込む、入力する。今日一日やることを書き出す、表示させる。それを随時見ながら仕事をする。

 

私の大学受験のときの経験は、自分の中ですべて完結するものでした。仕事においては、むしろ積極的に自分の外側に情報を出して自分以外の人や物に頼ることが大事なのかなと。

 

人によっては当たり前のことを言っているように思われるかもしれません。それならそれで、タスク管理の基本の一つが身についているので、素晴らしいことです。

 

もし、「え!?そうなの!?」と思った方は、これを機に情報の外在化を進めていただければと思います。