上司にタスク管理を教える
我がQCサークルのGTDへの取り組みが社長に認められ、私の上司も興味を持ってくれました。
「…やってみようかな……」
ポツリと呟いたのを見逃さず、すかさず私のタスク管理ツールを送ってレクチャー開始。
私の上司、とても優しく、適度に適当で、私の無いものを持っている方です。タスク管理をすることで、その適度な適当さを駄目にしてしまわないようにしないといけないなと思っています。
そんな上司の、今までのタスク管理は、付箋。
ある日、「1/15」と書いた付箋を手にしばし考え込み、ニコニコしながら「ねぇねぇ小鳥遊くん、これってなんだか分かる?」と聞いてきたことがありました。
返答としては知らんがなですよね(笑)
さらに、
「オレさ、仕事を付箋に書きつけて、何も催促されないといつの間にかそのまんま付箋がどっかいっちゃうわけ。その時さ、『仕事がなくなった!』ってホッとするんだよね〜(^_^)」
何と答えたら良いんですか(笑)
そんな、愛すべき我が上司に、タスク管理ツールを送りつけるというのは、ある意味自分への挑戦だと覚悟を決めました。
ところがどっこい、なかなかに物覚えが良い。本人はエクセルのスキルは高くないと言っていましたが、一通りのことは知っています。
人が作ったツールは、まず理解するのに時間がかかるものですが、元からセンスがあるのでしょうか、私の説明を聞くとすぐに理解し、どんどんタスクを入力していきます。
おお!我が上司が、私のタスク管理ツールを使っている!
嫌な上司ならともかく、そうではないのでテンション上がります。
さらに「……これ、いいね」などと嬉しい感想ももらって、こちらとしてはウハウハです。
その他、印象に残った会話
「これに入力してたら仕事が進まなくなったりして」
「大丈夫です。これに入力する習慣がついたら、逆に仕事は早くなります!」
「………(付箋に書かれている仕事内容を入力)、っと!よし、これでどんどん付箋が捨てられて、机も綺麗になるし、一石二鳥だね!」
「そうですねー(^_^)」
「(私の説明を聞き)なるほどね。そしたら、『帰ります!』って早く帰れるね!」
「そうですよー!どんどん早く帰りましょうよー!」
「こうやってタスクを分解すると、んーなるほどねー、この工程はいつまでに終わらせなきゃいけないかが分かるんだね」
「そうなんです。仕事の目的と締切が分かって分解ができれば見通しが立って、気が楽になりますよ」
さすが、半世紀ほど生きていることもあって、理解力あります。
最後に、翌日のタスクとして「今ある付箋の内容を全部入力する」を入力して、我が敬愛する上司の記念すべきタスク管理第1日目が終了しました。
これから徹底的に教え込みます!