ゴールを「見極め」て、明らかにする
その仕事は何のため?
言われた通りにやって終わりにしない人は優秀な人ですね。これ、GTDの枠組みで理解すると分かりやすいんです。
GTDは、そのタスクのゴールの「見極め」というのを必ず行います。そのタスクを何のためにするのか。例えば、「福利厚生制度として〇〇リゾートホテル割引宿泊制度を入れて欲しい」というリクエストがあった場合、そのリゾートホテルとの契約をして、申込手続を決めて、最終的には社内に告知をしなければ意味がありません。最終的にはどうなっているべきなのかが分かっていると、言われた通りのことだけやって終わりの人にはなりません。
ゴールがあると軸を見誤らない
さしあたっての指示や慣習と違っても、結局正しい方向へ向かえる軌道修正ができたりします。上の例で言えば「役員だけ対象の都市にある高級ホテルの宿泊割引がある」という情報が来ても「それは社員全員への福利厚生ではない。何のための福利厚生か。」としてはねることができます。
GTDの「見極め」の効果
冒頭で書いたように、タスクの見極めがGTDでは必須とされているので、ブレずにタスクを実行して完了することができます。ブレないということは、それだけ寄り道が少なくなる。無駄が少なくなる。つまり、見極めをすることによってスピードが上がるということです。
目的が分からなかったら?
とは言え、指示されたタスクの目的の見極めが、全部が全部できるとは限りません。そんな時はどうするか。私は、依頼主に聞くようにしています。その人たちも分からなかったら、そのタスクはやる必要がないはずです。あるいは、もっと別の目的を持ったタスクに差し替える必要があるかもしれません。是即ちカイゼン也!
目的が分からない場合でなくとも、タスクの依頼主と目的・ゴールをあらかじめ決めておくことは大事だと思います。あとから「そんなんじゃなかった」とハシゴを外されないためにも。