タイヤを替えるためには?
私が「これは何ですか」と尋ねると、クライアントは、「車のタイヤを替えないといけないのです」と答える。次に私は「具体的に、次にやる行動はなんでしょう」と訊く。すると、クライアントは眉間にしわを寄せて考えはじめ、ほどなくこんな結論を述べる。「店に電話して値段を聞いておくことですね」
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術」)
「眉間にしわを寄せて考えはじめ」というところがミソだと思います。
「まさか、そんな簡単な、取るに足らないことも意識しなきゃいけないの?」と、このクライアントの心の葛藤が見えるようです。
ただ、どれだけ崇高な目的であっても、最初の一歩はこのくらい地味なものだと思います。
もっと言ってしまえば、最後の一歩も、途中のn-1歩からn歩までの一歩も、こんなもんじゃないでしょうか。
自分の足元まで視線を下げて、こういった地味で取るに足らない行動を、意識して重ねていくことが目的達成にとっては不可欠で、それを強力にカバーするシステムGTDだと確信しています。