ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスク分解が上手くいくコツ

自分の弱みが功を奏した

私の弱みの1つに話を具体的にしてもらわないとなかなか理解できないというのがあります。1つのお椀ずつ食べていく私に「行儀よく食べなさい!」と親が躾をしました。「行儀よくってどんな風にすれば良いの?」「1つ1つのお椀から順序良く少しずつ食べていくんだよ」「どういう順番で?」「それは、例えばお味噌汁みたいな汁物があったらそれを一口すすって、次にタクアンをひとかじりして、ご飯を食べて…」「おかずは?」「ご飯を食べたら次に」といった具合です。親の苦労、いかばかりか…。「何となく」で終わらせられないんですね。

 

これがタスク管理では役立ちました。タスクを分解するのには「具体的なアクションまで」分解しなければなりません。それがどこまでなのかが分からないのが、タスク管理の壁の1つです。対して、私には「自分の気がすむ程度」という自分なりの分解の指標があったわけです。

 

主語・述語

それと「誰が」「誰に」をはっきりさせないと理解しづらいという感覚も役に立ちました。メールでよくある主語と述語が無い指示も「ちょっと分からないんですけど、教えてもらってよろしいでしょうか?」と分かるまで訊きます。より完全な文章になるまで、不完全な語句を埋めようとします。私に説明しようとする人は、間寛平の「誰がじゃ〜」「どこでじゃ〜」「誰にじゃ〜」「どうしてじゃ〜」のお爺さんキャラと話しているような、もどかしさを感じるかもしれません。いやはや申し訳ない。

 

何も知らない自分へくどいぐらいに説明

そして、その説明は、今の自分から過去の自分へも求めます。それが分かっているので、明日の自分へ説明過多なくらいの情報量を記録します。「えっ?こんなのも書いておくの?(笑)」と笑えるくらいのことを書きます。実は笑えるくらい些細なことが、後で重要になってきたりします。笑って馬鹿にしてしまうレベルまで恥ずかしがらずに記録するかどうか。これが、タスク分解が上手くいくかどうかの分かれ道ではないかと、割と本気で思っています。

 

翌日の自分を信頼してはいけない

そのためには、翌日の自分を徹底的に信用しないことが、私の感覚としては大事かなと思っています。自分がしくじりまくってきた経験上、どれだけ自分が忘れやすいか、仕事の進め方が下手か、そして少しでも分からないとすぐに放り出して先送りしてしまうかを熟知しております。信用ならない奴だというのが明明白白なんです(笑)

 

ということで、自分を過信せず、新人に教えるように、「こんなとこまで!?」というくらいまでくどくどと説明するのが、タスク分解、ひいてはタスク管理が上手くいくコツではないかと、これは大いなる実感を持ってお伝えしたいと思います。