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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

精神的に病み上がりの人が、GTDで仕事をこなすと良い理由

病み上がりはGTDでコントロール

病気療養の後は、いきなり全力で仕事をしないですね。これは体の不調でも精神の不調でも同じです。

 

そんな病み上がりのときこそ、GTDで自分と仕事をコントロールするのが良いと考えます。

 

どのようなコントロールか。次の3点を挙げたいと思います。

 

  • 自己肯定感を上げる
  • 気ばかり焦る自分をクールダウン
  • 仕事後の解放感

 

自己肯定感を上げる

私は、発達障害からの適応障害、そして抑うつというルートを辿りました。その過程を経て感じたことを先日こちらに書きました。

hochebirne.hatenablog.com

徹底的な自己批判こそが自分を成長させるための唯一無二の手段であると信じて疑わなかったのです。しかし、実はこれが「悪い積み重ね」だったんですね。

弱みをチェックして改善策を見つけ出し行動に移すPDCAを回すのは、自分に成長を促すのにとても有効です。それ自体は悪いことではありません。ただ、仕事がうまくいかなくて辛いと思っている人、特にそれが行き過ぎて休職や退職せざるを得ない場合には、ちょっと注意が必要だと感じています。

 

仕事がどうしてもうまくいかなくて、辛さが行き過ぎて仕事が続けられなくなってしまう人のなかには、弱みのチェックに異常なバイアスがかかる人が一定数いると考えています。「自分は全人格的にダメな奴だ……」と自己肯定感を極端に下げてしまうタイプです。成長のPDCAはうまくいけば自己肯定感も一気に爆上げできますが、その前に自滅してしまう可能性が大なのです。

 

何を隠そう、私が「行き過ぎた人」です。自分の異常なバイアスに気が付いてからは、成長のPDCAよりも、小さな成功体験をとにかく積み重ねることを優先しています。

 

ただ、その成功体験はあまりにも小さいので、認知できるように視覚化することが必要です。私にとっての毎日の成功体験「業務タスクの完了」を視覚化してくれるのがGTDのタスク管理ツールなのです。

 

気ばかり焦る自分をクールダウン

こんな自分ですが、いや、こんな自分だからこそ、仕事で頑張ってより良い結果を残さなければと焦ります。あれもこれも目に入り、全部やろうとしてしまいます。

 

そんな自分に「まぁ、待て待て。今きみが取り組むのはこのタスクだよね?」と諭してくれ、集中すべき行動を示してくれるのがGTDタスク管理ツールです(むしろ、集中できるようにツールが設計されている/するのですが)。

 

特に、私の発達障害ADHD不注意特性による「目移り」は意識的にコントロールするのが難しいので、ツールに頼ることができるのは大変ありがたいのです。

 

仕事後の解放感

また自分の異常なバイアスの話になります。「仕事が終わったら仕事のことは置いておいてパアッと飲もう!」ができずに、生活に支障を来してしまうレベルまで思い悩んでしまうんですね。これまた普通程度を超えて考えてしまう自分のバイアスのなせる業なんですね。

 

夜寝る前にふと「あの仕事、大丈夫かな?」と考えだすと、不安が頭の中をぐるぐる回って眠れなくなります。仕事場に行くのが怖くなります。その恐怖が高まり過ぎて、会社の最寄り駅の改札を出ても、会社のある方に向くことができないという経験をしました。

 

この悩みは、自分の仕事の進捗を把握できていない不安が原因です。そこで、自分の抱えている仕事とその進捗を全部書き出してみたところ、嘘のように不安がなくなりました。

 

この書き出してみたのがたまたまエクセルで、自分の不安をもっと解消できるようにと改良を加えていったところ、結果的にGTDの考え方に酷似していたのです。

 

コントロールは続く

上記3つのGTDによるセルフコントロールは、まだ続けています。なんといっても、自分を追い込んでしまった、特定の思考に異常なバイアスをかけてしまう傾向や、そもそも不注意がちである自分のADHD特性は治癒する類のものではありません。

 

これからもずっと病み上がりモードでいくことになるのかなと思っています。精神的な平穏は比較的保てるので、病み上がりも案外悪くないです。

 

これをお読みになっているのは土曜日か日曜日でしょうか。ちょっと休日の時間を使って、自分の抱える仕事を書き出してみると、月曜日からのモヤモヤが少しは軽くなるかもしれません。