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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスクに紐付かない情報は、どこに保存する?

某所で十束尚彦さん(仮名)から、ご質問をいただきました。十束さんと相談の上、公開で質疑応答します。

 

質問

『小鳥遊さんはGTDタスクアプリのほかに、Evernoteのようなメモアプリは使ってますか?

 

タスクと必ずしもまだ紐付いていない、単なる情報やウェブサイトやデータや引用文などをストックするためのアプリがありますか?それとも、情報のストックもすべてタスクアプリに蓄積してますか?

 

例えば自分の場合は、Evernoteにこんなのを入れています。

  • パスポート番号や銀行口座
  • 勉強して覚えたい外国語の単語や言い回し
  • ウェブのニュース
  • 美味しかったレストランのリスト
  • 読んだ本のまとめ

 

過去の行為を記録するためのメモもあれば、もしかすると将来検索したくなる可能性のあるメモもあれば、そんな感じです。


もしもメモアプリを使っている場合、タスクアプリとメモアプリとの間で、どのような役割分担や連携をしていますか?


タスクアプリが余りにも便利なので、何でもかんでもタスクアプリに情報を蓄積したくなるのですが、逆に単なるメモやデータがタスクアプリ内で氾濫するのも嫌だなとも感じています。

 

他方メモアプリに情報を蓄積すると、せっかく将来使えるかもしれないのに、そのまま埋蔵して忘れ去られるような気もします。


何か良いアドバイスがあったら、教えて下さい。

 

お答え

Evernoteなどのメモアプリはあまり活用していません。基本的に、何か行動に結びつくものが多いので、必然的にタスク化してタスクアプリに入れることが多いです。

 

それでもタスクに紐付かない情報は、こんな感じに扱っています。

 

個人情報などは現物(クレジットカードやマイナンバー通知書など)を都度確認

 

読んだ本のまとめウェブのニュースは、ストックしないか思ったことと一緒にブログやツイッターにアウトプット

 

美味しかったレストランはリスト化するほど情報ストックしてないです。B級グルメ・チェーン店大好きなので…。

 

Evernoteなどを大活用すれば、私のQOLは著しく上がるのかもしれませんが、今のところ運用を変える予定はないですね。

 

十束さんの運用はGTD的にも素晴らしい

とはいえ、私の運用より十束さんの運用の方がGTDの想定する形に適っています。GTDの「見極め」ステップで「資料」とされたものは、「整理」ステップで、資料用の(物理的な)トレイや(デジタルの)フォルダーに入れられるものとされています。

 

この収納先として、今現在はメモアプリが最も適していると思います。その典型がEvernoteだと思います。なので、十束さんの運用は素晴らしいと思います。

 

なぜストック用のメモアプリを活用しないのか

ではなぜ私がストック用のメモアプリをあまり活用していないのか。それは、私の特性である不注意優勢型ADHDが関係しています。

 

一言でいうと、情報の一元化(集約)を徹底するためです。すでにウェブ上に出している情報や、現物で確認する個人情報などは別として、できるだけタスクアプリに集めたいと考えています。情報が複数箇所に散在すると、自分の特性も手伝って把握できない可能性が高いのです。

 

自分の場合はタスクペディアですが、そこをポータルとしてEvernoteなどのメモアプリに飛ばせたりすることができれば色々な使い方ができるかと思うのですが、メモ欄にURLを貼り付けておくぐらいです。

 

自分にとって大事なことは、自分が扱う情報の範囲を広げて網羅することよりも、必要な情報にストレスなくアクセスできることです。

 

複数のアプリをつなげて使うことが得意な人もいることと思います。逆に私のように、アプリが多くなればなるほど頭の中もとっ散らかってしまって、身動きが取れなくなってしまう、という人もいます。

 

タスクを進めるカギにもなる

さらに、タスクに紐付かなそうな情報もできるだけタスクアプリに入れ、なるべくタスク化しようとする利点があります。とにかくタスクが進むのです。

 

「これは寝かせておこう」という情報も、無理矢理タスクの形にしてタスクアプリに入力したら、つい実行してしまいたくなるのです。

 

最後に

そんなこんなで、自分に合ったタスク管理のシステムをデザインするという視点はとても大切だなと思っています。

 

十束さん、ありがとうございました!

 

他の方もご質問あればどしどしくださいませ!