成功体験の可視化
仕事がうまくいかなくて抑うつ状態になった時、ものの本や医者等からは必ず、小さなものでも良いので成功体験を積むこと、とアドバイスされます。
例えば「今日は1日起きていられた」でも「三食ちゃんと取ることができた」でも良いんですね。
ただ、成功したかしないかは、自分がその行為をどう判断するかによります。
自分が成功したと思えば「今日は午前中に起きることができた」でも良い、ということになります。
逆に言うと、自分がそう思わなければ、どんなに大きなことをしたとしても成功ではない、ということにもなります。
そこで、自分の経験上お勧めできるのが、成功体験の可視化です。
何のことはない、日常生活の記録です。簡単に言えば日記です。
ただ、「今日は○○をした」の羅列より、「今日はこういうことをしようと思って、実行して完了した」という内容の方が良いかと。
そうなると、日記ではなくタスク管理の記録が良いということになります。
実際、2回目の休職の後に始めたタスク管理は、ただ単に仕事を上手くいかせるためのものではなく、タスク管理ツールに溜まっていく完了したタスクを返す返す見ては悦に入る、という行為を自然にやっていました。タスクを完了させたという事実、つまり成功体験がそこには書いてありどんどん溜まっていくわけで、これが自分を前向きにする手段でした。
成功体験は、特に、自分を批判してナンボと思っている真面目な人にとっては、積みづらいものです。こんなの成功体験だなんて思い上がりも甚だしいと考えるからです。
だから、否応無しに目に見える形、つまり記録で「やってきたこと」が溜まっていくことが大事なんですね。いくら自分で「こんなこと成功でも何でもない」と思ったとしても、記録が堆積していけば嫌でも目に入ります。
私がタスク管理で立ち直ったのは、このような効能があったからなのかもしれません。