千里の道の最初の一歩
「千里の道も一歩から」ということわざがあります。
これは頭で理解していても、実践できていない人が多いようなんですね。
タスク管理に慣れてくると、千里の道を行こうとしているのになぜその最初の一歩が踏み出せないのかが逆に理解できなくなってしまうのですが。
彼らにとって難しいのは、その壮大な目標を推し進めるために、まず何をしなければならないかを具体的に決めることなのだ。
(「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)
ここでいう「彼ら」とは、夢想家であり概念的に仕事を考えすぎる人であり、あれやこれや考えて「やろう」と言うものの、少し手を付けただけで、あるいは手を付けもせず、を繰り返す人たちのこと。
私にとってタスク管理の醍醐味の1つは、ある種夢想的とでも言えるほどの目標をブレイクダウンして、目標を達成できると思える見通しをつける行為そのものです。
ここで言うブレイクダウンは、ことわざで言う「一歩」にあたります。
夢想家の方々は、目標達成に憧れるあまり、一歩ずつ歩んでいくのが億劫になってしまうのでしょうか。
その気持ちは私も分かります。しかし、それでは進むものも進みません。
タスク管理は、リアリストの仕事術だと思います。絵空事をずっと言っていて、それを周りにいる誰かが実現する手伝いをしてくれるのであれば不要です。
ところが、そんな立場にいること、い続けることは難しいですよね。だから、一足飛びに千里を行くことはできず、多かれ少なかれ、地道な一歩一歩を行くしかない。
千里先を見て「ああ、まだあんなに遠い、、」と気落ちすることなく行くために、次の第一歩を具体的に示してくれるタスク管理は良い旅のお供になるかと。
【後記】
ことわざの記憶違いがありまして、「百里の道も一歩から」と当初書いていました。正しくは、「百里の道も一足から」か「千里の道も一歩から」でした。