ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

真のネクストアクションに目を向け続ける視点

千里の道も一歩からとはよくいいます。とはいえ、以前は一歩の重要性はそんなに意識していませんでした。

 

遠くの山しか目に入らない

山の頂上を目指して歩き出すとします。とにかく山しか目に入らないときがあります。気ばかり焦って、一歩一歩がじれったく感じられます。

 

ダイエットが続かないのは、日々やる少しずつの運動の価値が感じられないから、という話を以前書きました。

hochebirne.hatenablog.com

 

具体的・小さな一歩だからこその重要性

GTDでは、「見極め」ステップで「次に取るべき具体的な行動」を設定することをとても重要視しています。タスクの目的を達成したいと強く願うことは大事ですが、その結果具体的小さな歩みを過小評価しがちですね。

 

GTDをやっていると、過小評価しがちな原因となっている「具体性」「(一歩の)小ささ」こそ大事だと感じられるようになります。

 

具体性は、見通しをもたらす

ネクストアクションが具体的だと、そのアクションを実行している自分が容易に想像できます。

 

その次の一歩、そのまた次の一歩と連続する「次に取るべき具体的な行動」をあらかじめ書き連ねていくと、いつか目的にたどり着きます。この一連の行動を続けていけば目的を達成できるという見通しが立ちます。

 

見通しは、自分を後押ししてくれる大きな要因です。

 

小ささは、自信をもたらす

さらに、1つ1つの「次に取るべき具体的な行動」が小さいと「こんなの朝飯前だよ」とばかりに、軽く一歩を踏み出すことができます

 

「これもできる」「あれもできる」という行動が並んであれば、「最後には必ず目的を達成できる」につながります。こうして、タスクを終わらせるという実績が積み上がっていきます。

 

この積み上がりを振り返ると、自信がわいてきます。

 

自信は、新たなタスクにひるまずに挑戦できる勇気の源です。

 

真でないネクストアクションとは

この文脈でいう真ではないとは、具体的ではなく抽象的、小さくない大きなネクストアクションだということになります。

 

冒頭の例でいうなら、「まず山頂あたりまで登ります」というようなものです。これでは進みません。

 

でも、大きなネクストアクションを設定してしまいがちなんですよね。そうしがちな自分を押しとどめ、小さく具体的な、真のネクストアクションを積み重ねていくことに価値を見出していくことが大事だと改めて思います。

 

最後に

周囲にはすでに山の中腹まで進んでいる人がいたり、すでに頂上を制覇して下山中の人もいるかもしれません。それに比べて、自分の一歩の小ささが頼りなく思うときがあるかもしれません。

 

「だからこそ価値がある」とGTDはメッセージを発してくれているような気が、私はしています。自分のペースで、焦らず、着実にGTDはそれが自然にできるシステムだと考えています。