やり抜く力は忍耐力や持久力のことではない
仕事に「気合」を持ち込むのはどうかと
「この仕事は、絶対やり遂げなければなりません!不屈の精神で、しっかりやり抜きます!」
あ〜。
前向きな姿勢は良いのですが、根拠のない意気込みだけ見せられても、「そうですか。頑張って下さいね。」としか言えません。
正直、言葉が空回りしているばかりで、話すだけ無駄だなぁと思います。
やり抜く力は気合と根性だけではない
ビジネスマン、ここでは仕事をしている人という広い意味ですが、そういった人に大事な力として「やり抜く力」があるのだそうです。
確かに、いくら頭の回転が早かったり知識が豊富にあっても、やるべきことを完了させないと意味が無いですね。
このやり抜く力を長時間の労働に耐える力と同じ意味に理解する傾向があるのではないかと思います。
ひたすら机にかじりつき、深夜残業、徹夜も厭わないガッツある人、というイメージです。
間違いではありませんが、それは良い「やり抜き」方ではないと感じます。
本当にやり抜く力があるというのは、通常運転でもしっかりやるべきことを完了させている人ではないでしょうか。
涼しい顔して、当たり前に、かつ確実に仕事を終わらせているような人です。パワーとか熱血とかとは無縁な印象で決して目立ちませんが、無駄のない業務進捗に貢献していることはよくあるのではないでしょうか。
気合や根性に頼らないでやり抜く方法
そのような人は、仕事のやり方も熱血漢タイプとは違うのではないかと考えています。
どんな仕事も細かく分け、それら一つ一つをクリアしていき、最後の一つをクリアすれば完了。ただそれだけです。
極端な例ですが、10日に1回、10の力を使うのではなく、毎日1の力を使い、それを10日継続するというイメージです。
タスクの分解ができていれば、後者になれます。そして、これからはそういう働き方が求められるようになっていくことと思います。
つまり、やり抜く力というのは「やるべきことを分解して複数のタスクに分け、それら一つ一つを地道に完了させていく力」なのではないかと思っています。
まとめ
「やり抜く」には、気合や根性、強靭な体力もガッツも要りません。
必要なのは「仕事を細分化すること」の方法論と、それを実行するだけのちょっとした頑張りです。
ただ、気合や根性を否定するつもりはありません。むしろ、とても大事なものだと思っています。大事なだけに、安売りせず、もっと重要でここぞという局面にとっておくべきではないかと思っています。