レジリエンス(折れない心)をタスク管理で維持する
レジリエンスとは
「レジリエンス」という言葉、割と意識高めのネット記事等で見る言葉ですね。私は良く理解していませんでしたので、調べてみました。
レジリエンス
「レジリエンス」(resilience)は、一般的に「復元力、回復力、弾力」などと訳される言葉で、近年は特に「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」という心理学的な意味で使われるケースが増えています。さらにレジリエンスの概念は、個人から企業や行政などの組織・システムにいたるまで、社会のあらゆるレベルにおいて備えておくべきリスク対応能力・危機管理能力としても注目を集めています。
(出典:日本の人事部)
この力、欲しかったですねー。折れない心、大事です。
レジリエンスを持つためには
レジリエンスを持っている人を調べると次の4つの要素が共通しているそうです。
①感情の起伏が激しくない
②自分を過小評価しない
③自己効力感をもっている
④楽観的である
この4つは、私の経験だと、タスク管理で持つことが可能だと考えます。
①感情の起伏が激しくない
何か自分の目の前に起こった事象に対して過剰に反応しなければ良いわけです。そのためには、目の前の事象を客観視できることが大切だと思います。タスク管理メソッド”GTD"では、目の前に起こった事象を「やるべきこと(タスク)」として捉え直し、紙やデータに書き出します。そうすることで客観視ができるようになります。GTD以前は、何か問題が起こったら「ええっ!どうしよう!」と常に大きく受け止めていましたが、GTDを実践するようになると客観視をする習慣ができたので、良い意味でどこか他人事として冷静に受け止めることができるようになりました。
②自分を過小評価しない
仕事でミスをして、それに対して自分で自分を責め続ける。自己研鑽をし続ける真面目な人にありがちな行動です。しかし、バランスを崩すとあっという間に自分を過小評価して自信喪失します。これが行くところまで行くと、本当に何もできなくなってしまいます。
GTDを実践していくと、タスクを確実にクリアしていく「成功体験」を確実に積むことができます。クリアできる単位までタスクを分解するからです。そして、その分解されたサブタスクを順々にこなしていけば、必ずタスク全体を完了させることができる、という「見通し」がつきます。終わらせることができるという自信が生まれます。
③自己効力感を持っている
自己効力感とは「自分が成長前進していると感じる事ができる」ということなんだそうです。タスク管理ツールに自分が完了させたタスクが増えていけば、それが自分の成長前進の可視化となります。否応なしに自己効力感は高まります。
④楽観的である
本人の性格次第ではあるのですが、悲観する要素をできるだけ排除するのではないかと思います。悲観する要素とはズバリ「不安」です。GTDでは、やりかけの仕事を全部書き出すので、書き出したタスクについてどういう着地になるのかが予想できないという不安はありますが、それよりも大きい(と私が感じた)「把握できていない仕事がまだどこかにあるんじゃないかという不安感」は払しょくされます。その結果、楽観的とまではいかなくとも悲観的にはならないようになったという実感があります。
GTDでレジリエンスを維持
このようにしてGTDを実践することでレジリエンス、折れない心を作ることができたのではないかと思っています。しかし、作ったといっても自分の思考の傾向を全く別人のそれと取り替えたわけではないので、いつ元の木阿弥になってしまうか分かりません。レジリエンスとは、一度作ったらもう安泰という性質のものではないと考えています。