仕事の手順書を作るのは「手順書脳」になるため。
おかげさまで、たくさんの方々にお読みいただいております「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」。
タイトルが長いのと「しごとじゅつ」が「しごとじゅちゅ」となってしまいがちというハンデ(?)にもかかわらず、増刷を重ねています。
この本で一番大事な部分はと聞かれたら、迷わずCHAPTER1の「仕事の基本」だと答えます。
#聞かれたことはない
なぜかというと、本項でご紹介している「手順書」づくりは、要領がよくないと思い込んでいる人にとって必須だと(個人的に)思っているからです。
その理由は2つあります。1つは、自分の抱えている仕事の量や内容が可視化されるから。もう1つは、手順書を作ることによって、手順書のレイアウトが即座に頭の中に浮かぶ手順書脳になるから。特に2つ目の境地まで至ると、仕事を進めるのがずいぶん楽になります。
私が所属している会社は非常に風通しの良い社風です。
#社屋がオンボロというわけではない
自部署のみならず他部署の部長、社長からも仕事の依頼や指示が来ます。しかもハンパないスピードで動いているため、仕事の段取り1つで期待されている流れから外れてしまうことも。
そこで、かなり締め切りまでの期間がシビアな案件に関しては、手順書で作った段取りをあらかじめ説明して相手の了承を得ておくようにしています。
日頃手順書を作るようにしていると、この段取りの説明がスムーズにできるんですね。頭の中に手順書が現れてそれを伝えるだけなんです。
ソロバンに習熟した人は、暗算するときに頭の中にソロバンを置いて計算することが多いと聞きました。それと同じで、思考する際の癖として「手順書」をお勧めしています。
「自分の進め方でいいのか、ちょっと自信がない」
「確認してOKをもらいたい」
「でも、どうやって説明しよう……」
そんなときこそ、常日頃手順書を作っていたことが役に立ちます。
頭の中の手順書を読み上げて、「………という進め方でいきたいと考えています。いかがでしょうか?」と締めくくれば、落ち着いて進めることができます。
ぜひ、手順書を作る習慣をつけて、手順書脳になりましょう!
手順書作りの習慣づけとして、私が原案のタスク管理習得支援ツール「タスクペディア」の利用をお勧めします。無料でお使いいただけます。利用登録はこちらのページから!
なお、2020年10月17日(土)の午後に、このような仕事の進め方のお悩みなどについてわんさかお答えするグループコンサルをしますので、興味ありましたらぜひご参加ください。