生きづらさがあるからこその、生きやすさ。
東洋経済オンラインで、記事が公開されました。
一丁前に私も「部下」というひとがいたりします。あくまで組織上の呼称で、実際は対等に役割分担して仕事をすることが多いです。
その方はウェブデザインに関するスキルに長けています。広報に関する部門を二人で運営しており、その提供するコンテンツを「デザイン」「ライティング」という両側面で受け持っています。
非常にコミュニケーションも上手で、逆にこちらが学ばされることが多いのです。私がやることと言ったら、
- 好きなだけしてもらって邪魔しない
- 私でもできる仕事を引き受ける
- 壁打ち(話し)相手になる
ぐらいです。人間関係や仕事の成果で悩むことは今のところあまりありません。
そんな(私にとって)恵まれた環境に対して、この東洋経済オンラインの記事。自分と似た傾向の人が上司だったら……と考えてみました。
大事なのは、こちらの締めの一文。
周囲の人の得意・不得意をお互い認め、支え合っていく「ニューロダイバーシティ」の考え方が日本でも広まり、どんな人にとっても働きやすい社会が実現していくといいなと願っています。
「得意なことを生かす」だけでは足りないと思います。不得意を認め合って支え合うのも大事です。そのために必要な工夫を3点挙げさせてもらいました。
この3点「視覚に訴える」「あいまいな表現は控える」「上司のために優先順位をつけてあげる」は、実は発達障害特性を持たない定型発達者にも大変有効です。
個人的には、この3点の工夫は自分に発達障害特性があるからこそできたんじゃないかとさえ思っています。
ここで、こちらのブログを。
むしろ、そうやって嘆き悲しんだことがあるからこそ、いま同じように苦しみ悩んでいるひとたちに対して寄り添うことができるし、力になることもできると思うんです。
waseisalonというオンラインサロンを運営している鳥井弘文さんのブログです。
これだ!と思いました。自分の特性を受け入れて、それでもなんとかやっていく工夫は、発達障害特性の有無関係なくただそれだけで価値があります。自分に発達障害特性があったからこそ、この価値を手に入れることができました。
基本的に、発達障害当事者が社会でやっていくためのライフハックは自分のためのものです。しかし、それは同時に周囲のためのものにもなります。
生きづらさにどう対処すればいいか悩んで得た工夫は、「発達障害当事者にとって」だけではなく、広く一般に価値があるものではないかと思えてなりません。
【告知】
そんな話もしたいなと思っている、10月17日(土)の午後開催するグループコンサルティング。cakesというウェブメディアで連載をご一緒しているりんださんとの共催です。よろしければ、ご参加ください。
【イベント】オンラインカフェ「しくじり」へようこそ!│タスク管理大全