ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

仕事のボールのやり取りは、丸投げせずひと手間かけて。

こんなツイートをしました。

 

2020年1月まで定期的に開催していた「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」というイベントでは、このボール持ちの概念を説明するたびに、

 

膨らみ続ける風船を、クイズに答えて早く次の人に渡すゲーム

 

に例えていました。スピード感はその通りかもしれませんが、こうやると「いち早く丸投げしよう!」という意味合いになってしまいがちだと思います。いったんこの例えは忘れてください。すみません。 

 

約4年前のこちらのブログ記事でも同じようなこと言っていますね。。。

hochebirne.hatenablog.com

 

そこで、「相手が取りやすい」「投げ返しやすい」ボールの投げ方です。どのようにしたら良いか。これは、次の2つが大事です。

 

  • 箇条書き(箇条言い?)
  • クローズクエスチョン

 

この2つを励行するだけで、相手が受け取りやすく、なおかつ返答しやすいコミュニケーションをすることができます。例えば、経緯の説明をしてから、判断を仰ぐ場合。

 

B社から仕入れる商品をA社に売ろうと思っています。できれば、B社から1個100円で仕入れてA社に150円で売りたいところです。それが無理でも、せめて利益が1個あたり30円は欲しいです。B社は通常1個140円で売っていますが、交渉の余地はあります。A社は通常150円で買っているようで、なおかつなかなか交渉に応じてくれないことで有名です。そこで相談ですが、A社から相談すればいいか、B社から相談すればいいか、どちらでしょうか?

 

例えば、こんな文面がメールでドバーッと書いてあったら、ちょっと読む気が失せますよね。

 

・B社から仕入れてA社へ売りたい。

・B社は通常単価140円で売っているが、交渉の余地あり。

・A社は単価150円で買っていて、交渉は難しい。

・利益は1個30円は確保したい。

 

A社とB社どちらから相談すれば良いでしょうか?

 

このようにまとめれば、読みやすいかと。

 

ボール持ちを意識するのは、やたらめったら自分の手間を省くためではないです(結果的に自分の手間も省けますが)。むしろ、相手が受け取りやすいようひと手間をかけてあげる。ボール持ちを意識すると、こうして気を配る余裕ができるのではないかと思います。

 

相手が受け取りやすく返しやすいコミュニケーションをすることによって、全体のスピードもスムーズになります。結果、自分の仕事も早くできるようになる、というわけです。

 

そのための「ボール持ちの意識」ではないかと思います。