情報の奔流を、漏斗(ろうと)を通して弱点ばかりの脳に流し込む。
こんな連ツイをしました。
他のアプリとの違いは、表示される金額がだんだん増えていくこと。
— 小鳥遊7/14イベント (@nasiken) 2018年7月1日
普通なら、小遣い満額から使った分だけ減っていきます。毎日の予算は、1日あたりに使える額が表示され、使わなかった分翌日に繰越。使わない分、表示される金額が高くなっていくのです。これはいい。↓
使わない分だけ表示額が増える。現実の状況は変わらないのに、発想の転換で変わることができるのだなと改めて思いました。
— 小鳥遊7/14イベント (@nasiken) 2018年7月1日
自分の認知の内容を変えるというこのやり方は、とても可能性を秘めていると思います。#タスクペディア でも、タスクに関する情報をある意味制約して画面上で図式化し、脳内に入ってくるカタチをあらかじめデザインしてしまいます。↓
— 小鳥遊7/14イベント (@nasiken) 2018年7月1日
そのプロセスのカタチのデザインをコントロールして、認知に難ある人にも簡単に取り組んでもらえるための手法が先のツイートに挙げたリフレーミングであり、発達障害者のためのプログラム"Teacch"であり、森田療法であり、認知療法だったりします。↓
— 小鳥遊7/14イベント (@nasiken) 2018年7月1日
もちろん、私と違う形でしか救われない人もたくさんいるかと思いますが。
— 小鳥遊7/14イベント (@nasiken) 2018年7月1日
タスク管理ツールは漏斗のようなもの
日々迫ってくる情報の奔流に対してどう太刀打ちするか。すべてを同時に受け止めるなんてことはできません。漏斗のように、どばっと流れてくる水をまずは受け止めて、自分が処理しやすように絞ってくれるものが必要です。
この水と漏斗の関係は、日々降ってくるやるべきこととタスク管理ツールとの関係に似ているなぁと。
水流はそのままに、受け方をコントロールする
上で紹介したツイートの中で”Teacch"という聞き慣れない言葉を出しました。自閉症児のための支援技法の1つです。その1つに「構造化」という方法があります。支援対象者へ向けられる情報を遮断せず、その情報を受け入れられやすいように組み替えて支援対象者へ提示することで、社会生活をより容易に送れるようにしようというものです。
障害者支援とタスク管理ツール、一見関係ないように見えるこの2つ。実は「構造化」というキーワードでつながります。発達障害当事者である私は、タスク管理ツールを作ることで、そうとは知らず構造化を実践していたことになります。
ある人にとっては、他のタスク管理ツールであったり、仕事や日常生活でのパートナーであったり、漏斗の種類は様々です。ただ、漏斗が必要であるということは、自分の水の受け口の大きさを冷静に見ることができたら、見逃してはいけないと思います。