自分の中の「愛しきお妻様」と付き合うために
情報の整理が苦手な人は、まず整理してから動き始めるのが大事なんだなあと思った記事。
やはりこれは、聴き手(僕)の側が調整したほうが楽だということになる。具体的には「片付けられるお妻様になる」プロジェクトと同様に、お妻様の話を聞きながら、お妻様が話しやすいように「情報を整理」してやればいい。1歩目は、こちらが分からない部分をすべて質問で返すことだ。
「それは誰の話なの」「いつの話なの」「どこの話なの」「なにかをして、結果はどうだったの」。つまり、いわゆる『5W1H』(いつだれがどこでなぜどのように)がすっぽ抜けがちなお妻様のために、足りない情報は逐一聞き返す。
そして話題がある程度逸れたのに気づいたら、「さっきの話は結局どうなるの」と話の軸をもとに軌道修正したり、ある程度話がまとまったら「じゃあお妻様の言いたいことは◎◎なのね」と中間整理や総括してやることも大事だ。
それでも「愛しい」お妻様
著者の鈴木さんの書きぶりからすると、「お妻様」である奥様とのコミュニケーションには、相当な工夫が必要であろうことがうかがえます。
「されど」「愛しき」なんですね。
鈴木さんの包容力というか、受容するキャパシティに心が動かされます。ご自身にとってはそんなファンタジーな世界ではないのかもしれませんが。
自分を大事にしているか
ひるがえって、自分の中にいるお妻様を愛しいと思えているか。大事にしているか。自分をないがしろにしていないか。
案外、大事にしていないものです。
鈴木さんが奥様に対してしている情報の整理を、自分自身にしてこなかったなぁ、と。
情報の整理は自分への配慮
引用部分で鈴木さんが書いている「情報の整理」は、タスク管理そのものです。
そのタスク管理を自分にしてやれなかったのが、自分に配慮していなかったな、と思います。
情報の整理役が必要
鈴木さんという伴侶を得て、奥様はとても助かっているはずです。同じ関係性で、自分はタスク管理ツールに助けられています。
情報の整理が苦手な人は、周囲の人やモノに頼らないといけません。しかし、頼ることは悪いことと思いがちです。
タスク管理ツールなくして仕事を進めることは、鈴木さんなくしてお妻様を社会に放り出してしまっているのと同じことです。
そんなことするなんてひどいですよね。私は、以前の自分にそんなひどいことをしていました。
最後に
タスク管理は、仕事をうまくやるためのテクニックであると同時に自分への気遣いやケアという側面もあります。
自分の中の「愛しきお妻様」に配慮やいたわりができているか。一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。