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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

第17回&18回「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」無事終了

おかげさまで、今回の開催も無事終了いたしました。

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開催者側が言うのもなんですが、皆さま本当によく3時間もの長丁場に耐えて参加いただいているものだと感心しています(ほんとに「お前が言うな」ですね)。

 

その中でも、

 

・(発達障害)特性を矯正して直すことは考えない

 

・特性を乗り越えるのは、根性ではなく仕組み・ツールで分かる「やり方」である

 

・要領は作れる

 

・それらはタスク管理が端緒となった(自分の場合)

 

このあたりをキチンと言葉にできて伝えられたのは良かったと思います。

 

参加者の中でも、新たな経路でご参加いただく方も出てきました。「口コミ」です。今までは、Twitterでイベント内容を知りお越しいただくことが多かったですが、本日は「知り合いに聞いて参加申し込みをした」という方がいらっしゃいまして、大変嬉しく思います。

 

その中のお一人に聞くと、前々回に行った9月のこのイベントの参加者さんを部下に持つ上司の方でした。部下の方にこのイベントを勧められ、興味を持ったのでご参加いただいたのだそうです。嬉しいことに部下の方は私のExcelのタスク管理ツールをお使いいただいているのだそうです。ありがたや、ありがたや。

 

また、発達障害当事者はいかに生きていくべきかといった話も個別にさせていただきました。会社の中で雑談やどうでもいい会話が上手くできず、コミュニケーションがうまくとれないというお話でした。少なくとも業務を進める上で「仲良しこよし」になるためのコミュニケーションは必須と考えなくても良いのではないかやるべきことをキチンと過不足なくこなせば自ずと信頼され、人間関係も必要な範囲で好転していくのではないかと体験した範囲からお伝えしました。直にこういった話ができるのはいいですね。私が当事者なので、具体的なストーリーをお話することができていると思います。

 

仕事がうまくいかなくて自分の将来を悲観していたという参加者の方がいらっしゃいました。今回のイベントでの話を聞いて、少し先が明るくなったとの感謝のメールをいただきました。されど仕事ですが、たかが仕事です。自分で自分の可能性を無くしてしまわないよう、そのお手伝いができればと思っています。

 

次回は来年2月3日です。予定が合わなくて断念された方、是非おいでください。

本日開催!「第17回&18回 自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」

本日はちょうど1年

何からちょうど1年なのかと言うと、昨年開催したこのイベントの2回目が同じ12月3日だったのです。まさかこんなにたくさんの方々にお話できるとは思ってもいませんでした。

 

要領が良くない、って……?

あらためてこのイベント名にある「要領が良くない」とはどういうことなのか、考えました。仕事という面だけで考えると、時間をかければ高い完成度のアウトプットを出す人は損をするような気がしています。

 

時は金なり、と言います。まさに、スピードこそ評価の対象です。無駄なことに時間を割くのはできるだけ避けて、要点だけおさえて60〜70%の完成度のアウトプットをより早く出した方が喜ばれます。つまり、要領が良い方が高評価になる。

 

要領が良くないタイプは、無駄なことが気になってしまう人なんですね。仕事上は、無駄に時間を食ってばかりだとして評価が低い。そんなイメージがあります。

 

タスク管理は

わたくしがご紹介するタスク管理は、意識的に要領を良くする環境を作りだすことができます。GTD というタスク管理手法のフローに従って「やるべきこと」を処理していけば、無駄は省かれて時間は短縮されます。

 

そこで終わりではない

タスク管理で効率よく仕事をこなすことができる。それを達成したくてしょうがない人は、それだけしか目に入らないかもしれません。しかし、いざ達成すると、その先の風景が見えてきます。「自分は何がやりたいのか」「何を目標として生きていけばいいのか」。いきなり大きな問いが目の前に現れることでしょう。

 

戸惑うかもしれませんが、もし「自分は何がやりたいのか」が見つかったら、これほど楽しいことはないと思います。私の勝手な願望ですが、このイベントに参加してくださった方々の中から、同じような志を持って活動しだす人が出てきて欲しいと思っています。

 

そんなことも考えながら、テンション上げて喋りたいと思います。

明日開催! 第17回&第18回「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」

一日2回のダブルヘッダー開催をしているため、先月の名古屋・京都開催分も含めると合計18回にもなります。にもかかわらず、毎回こくちーずの申し込みは早々に満席。毎回同じようなことを言ってますが、それだけ悩んでいる方が多いということでしょうか。

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そこで、こちらをお読み下さい。

ご本人の了承を得て、全文を引用させていただきます。

初めまして、突然のDMすみません。4日セミナーに参加させていただいた●●と申します。
あの日からいただいたタスク管理シートを使い始め、自分はこんなにも仕事を抱えていたのかと愕然すると同時に仕事に対する姿勢が劇的に変わりました。タスク管理を始めてからは締め切りが欲しくて仕方なくなったり、当方のマークがあると早く相手の責任にしたくて(というと言葉が悪いですが…笑)すぐ作業に手を付けたり、発生タスクより完了タスクを多くするために雑事を率先してやったり、あれもこれもしなきゃというプレッシャーから逃れて目の前のことに集中できたり、長期間のタスクを先回りして手を付けたりと、まさに小鳥遊さんが仰っていたようになりました。
今まであまりに何も出来ないからと周りから確認されてばかりいましたが、自分から確認をするまでになり、最近よく褒められるようになりました。出来損ないでどうしようもないと思っていた自分でもそうではないのだと、欠点を補う工夫をするだけでこんなにも変われるものかと驚きながら、あの場に参加して本当によかったと心から感じています。講演を行うのみならず、タスク管理シートを配布してくださってありがとうございました。
自分はADHDだろうなと思っていても他人には言えず、どう改善すればいいか分からなかったので、遠い地まで遥々来ていただいてお話が聞けて本当に嬉しかったです。同じ悩みを持っている人から話が聞けるというのは文章を読むのとは少し違い、心に染み込むものがありました。理路整然とした話し方でスッと入り込んでくる小鳥遊さんのお話と、失敗談も笑いに変えて身近に感じさせてくれるF太さんのお話、どちらも聞けて楽しかったです。過大評価も過小評価もしないで自分と向き合える第一歩となった、価値がたくさん詰まったセミナーでした。素敵で有益な時間をありがとうございました。

 

より多くの方に、こう言っていただけるよう頑張ります。

 

お申し込みいただいた皆様、会場で直接お会いできるのを心から楽しみにしております。

 

興味を持ちながらも、今回来られなかった皆様、また次の機会に是非お会いしたいです。

 
ご縁がありまして、障害者就労移行支援を行なっているEXP立川さんより今回も会場をご提供いただいております。EXP立川はうつ病など『軽度のメンタルヘルス系疾患』からの復職・就職を希望する人に向けたトレーニングを提供することを目的としています。約10年前、私が仕事ができず悩んでいた時期にこんなところがあったら良かったのに!と思っています。

exp.or.jp

現在、休職中、あるいは転職検討中で、次の仕事に不安を感じている人対象としています。そのような人のためにも、より具体的で実践的な内容にしていきたいと思っています。

ご参考までに、告知ページの紹介文を下に書きます。

開催までの経緯
生来の不器用で仕事が上手くいかなかった私はタスク管理で変わることができた体験を話したい!と前々から考えておりました。

そんな時に「シゴタノ!」主催の大橋悦夫さんのイベントでF太さんと話す機会があり、実は同じような企画をしたいと思っていたとのこと、衝動的に「やりましょう!」と話していました。

F太さんの「ひらめきメモ」は本にもなり、フォロワー数も複数アカウント合わせて30万(!)。その示唆に富んだ呟きのクオリティの高さは、支持する人の多さがそれを物語っています。人生に対する「気づき」を皆欲しているのでしょうね。

 

私のしくじりっぷり、タスク管理でそんな私がどのように立ち直っていったか。そして、半分聴き手の立場にいるF太さんによる絶妙な問いかけや合いの手が、よりこのイベントの内容を深く濃くしてくれます。

 

このイベントの参加対象

興味ある方全員、ではありますがとりわけ以下のような経験が当てはまる方に是非いらしていただきたいです。

・現在、休職中、あるいは転職検討中で、次の仕事に不安を感じている

・仕事をつい先送りして地雷化させてしまう

どうやったら良いか分からない仕事を前にウンウン唸って時間だけ過ぎていってしまう

抜け漏れ忘れがしょっちゅうある

些細なミスも重大に受け取ってしまったり、他人のミスを自分がこうすれば良かったんだと自分のせいにしようとする

・1つの仕事に集中できず、結果どの仕事もなかなか完結できない

・机の上やパソコンのデスクトップがどうしても整理できない

上記の悩みを持つ方のご家族、上司、部下

 

このイベントに参加することで得られること

・ダメダメな小鳥遊がタスク管理を取り入れてどんな変化が起こったかが分かり、自分はやっていけるかもしれないという「安心」

・小鳥遊が実践している「タスク管理の具体的な方法論」

上記に対するF太さんの質問、コメントによる「気づき」「ひらめき」

 

・その他、質問に対してイベント中は常時(≠随時)喜んで全力でお答えします!

自己肯定感を上げる仕組み

「実行するだけでドンドン自己肯定感が上がる」

怪しいですね。話を聞いたら最後に「そのためにはこの水をお買い上げいただく必要が…」とか出てきそうですね。胡散臭いですね。でも、そんな話をします。あ、大丈夫です、変な水とか売りません。

 

自己肯定感をあげるためには?

自己肯定感を上げるためには何をすれば良いか。それは、成功体験を積み、自分の判断や行動に信頼を持てるようになることです。言うは易し、行うは難しですね。

 

ちなみに、私の感覚では、大きな成功体験をドーンと得るよりも、小さな成功体験を頻繁に積み重ねていった方が、より自分自身への信頼度が増すような気がしています。言い換えれば、自己肯定感の上昇には、成功体験の大きさよりも回数の方が影響しているのではないかと考えているのです。であれば、大きな成功体験を細かくばらして、小さな成功体験を少しずつ毎日経験すれば、自己肯定感を効率よく上げることができるのではないかと思うのです。

 

小さな成功体験とは?

小さな成功体験とは具体的に何か。例えば、上手く電車の乗り換えができた、絶妙なタイミングでコンロの火を止めることができた、ゴミを1回投げただけでゴミ箱にシュートできた、好きなあの子と目が合った、そんな程度です。特に最後のなどは中学生当時の私であれば小さくないですね。それだけで2,3日は「おれさー、●●ちゃんと目が合っちゃってさー」と友達とキャッキャ嬉しそうに話すことでしょうが、それは個人差がありますので、特に深堀りはよします。

 

そんな日常のそこかしこにある「小さな成功体験」、特に自己肯定感を上げやすい成功体験の領域があるのではないかと思っています。ゴミ箱に1回でゴミをシュートできたことより、上司から資料を求められた瞬間に用意していた資料をサッと差し出せたことの方が、自己肯定感を上げられる気がしませんか。つまり、主戦場での戦果の方が自己肯定感の上昇に直結すると考えています。

 

成功体験の「ばらし」

では、成功体験を小さく細切れにばらすとは具体的にどういうことでしょうか。ここで、タスク管理の「タスクの分解」の出番です。細かい手順に分けて、それら1つ1つを達成していくというものです。「会議資料を作る」というタスクがあったとしたら、「資料の原案を作成する」「上司に確認依頼をする」「上司から確認結果のフィードバックを受ける」「人数分印刷する」「配布する」といったサブタスクに分け、それら1つ1つについて実行し完了を確認して記録に残し、またその次を実行し……というプロセスを経ることです。ここでいう「完了」が成功体験にあたります。2日間かけて「会議資料を作る」というタスク1つを完了するというイメージより、同じ2日間で5つのサブタスクを完了させるというイメージです。

 

先ほど申し上げた「大きさよりも回数」の法則を適用すれば、2日間かけて1つの大きな成功体験を得るより、同じ2日間で5つの小さな成功体験を得る方が良いということになります。サブタスクであっても1つごとに「やるべきこと」について判断をしているわけで、それらが実行され達成された回数分、自分の判断が間違っていなかったというフィードバックを得ることができます。その結果、より頻繁に自分の判断力を信頼できるようになり、継続して自己肯定感を上げることにつながると考えます。

 

つまり、タスク管理における「タスクを分解して実行していく」というプロセスは、継続かつ効率的に自己肯定感を上げる仕組みでもあるのです。タスク管理は、自己肯定感を上げる仕組みも内包しているのです。

 

タスク管理手法”GTD"は、その効果として「水のように澄みきった心」を得ることができるとしています。怪しい水は売りませんが、心が水のように澄みきった状態になるのは、是非体験して欲しいです。 

落ち着きのなさを打ち出す

 アラフォーになると落ち着きを求められたりします。本気で何かしてやろうと思っていると「青臭い」「意識高い」「胡散臭い」と揶揄されます(「意識高い」は元々ネガティブな言葉じゃないのに)。

 

先日私は、自分のような特性(特にADHD不注意優勢型)を持ち生き辛さを抱えている人にタスク管理を広めたいと思いつつ、「でも、みんなに通じるわけじゃないし」「自分が良いと思っても、それは押し付けになってしまうのではないか」というブレーキがかかっているという話をしました。

 

自分がタスク管理で色々と人生好転したと言っても、誰しもが同じようにうまくいくとは限りません。頭では分かっているつもりなんですが、それを認めるのができなかった/できないんでしょうね。

 

そう思っているときに、この記事を読みました。

headlines.yahoo.co.jp

そこで出会ったハーバード大やMIT(マサチューセッツ工科大学)の人たちは、確かに優秀な人たちでしたが、日本人と比べて飛びぬけて優秀かというと、「優秀さ」という意味ではそれほど変わらないな、という気がしました。

 

でも、1つ大きく違ったのは、みんな「何かを変えてやる」と本気で思っている度合いがすごいんです。みんな自分の専門性や自分の領域に閉じこもるのではなく、あえて、大学院などに飛び出して、本気の本気で「何かを変えてやろう」と信じている。

 自分の村に閉じこもるのではなく、外の世界に出て勝負をする。「政治を変えてやる」とか「障がい者に対する偏見を変えてやる」とか本気で思う。そういう人たちに囲まれていると「俺もなにか変えなくちゃダメだ」みたいな気持ちになってくるのです。みんなで高め合っていこうとする、そこがもう、全然違いましたね。

 

「そんなの真面目に考えているの?」とか馬鹿にされている人が、後に大きな成果をあげたりします。それを真正面から肯定する趣旨の内容にハッとしました。

 

読後、自分にブレーキはかけない方がいいんじゃないかと考えました。もちろん、タスク管理を覚えてもその後の人生に何の影響も無い人もいます。しっくりこない人もいるかもしれません。ただ、それを判断するのは私ではないので、私の中でブレーキをかけてしまう必要はないのですよね。

 

ここでいうブレーキはいわゆる忖度というものでしょう。あるいは、アドラー心理学で言うところの「課題の分離」ができていない状態とも言えます。

 

世間的には、この忖度をすることとか課題の分離をしないことを「落ち着き」と言うのでしょう。そんな落ち着きは果たして必要なのか。もしかしたら目の前の人が必要としているかもしれないのに「要らないって言われるかもしれない…」と恐れて自分で引っ込めてしまうのは、やめた方が良いと考えるようになりました。

 

「これをやれば必ず上手くいく」といった話はしませんが、「タスク管理をしたらこんな得られることがありました」はブレーキをかけずに言っていこう、アラフォーらしからぬ落ち着きのなさを打ち出していこうと思います。

先送り友の会

「先送りしてはいけない」とは言え…

私の開催するイベントでは、私の弱点として「先送りしてしまう」という項目を挙げています。先送りすることは悪いこと。先送り。ダメ。絶対。しかし、そう考えると、今手持ちの仕事は全部今日のうちに終わらせないといけないことになります。無理ですよね。どうすればいいのか。三味線の「バババン!」というフレーズと共に「また今日もつまらぬものを先送りしてしまった……」と言いいながら斬鉄剣を鞘に納めなければなりません。

 

先送りをすることによる弊害で見落とされがちなのは「また先送りしてしまった」という自責の念です。先送りして仕事が滞ることはどうでもいいのです。それよりも、先送りすることで自責の念が溜まりに溜まって自分をおとしめていくことの方が良くないことだと実感しています。これを避けるためには、先送りを容認することもいとわない。この開き直りは大事です。

 

対策
ということで、結論は先送りして良し!です。そもそも、バンバン仕事がふってくる環境では先送りを完全に回避することは無理ですし、先送りすることを肯定します。ただし、以下の2つのことに気を付ける必要があります。

 

1.本当に今日終わらせなければいけないものは今日終わらせる

当たり前といえば当たり前です。ただ、前提として「この仕事、本当に今日中に終わらせる必要あるの?」と考えなおさなければなりません。その仕事を依頼してきた相手は、もしかしたら適当に「今日あがってきたらラッキー(はあと)」くらいにしか思っていない可能性があります。頑張って今日中に仕上げても相手に急な出張が入って、翌日の昼までに仕上げればいいことになっているかもしれません。締切の交渉をして延ばしてもらえるかもしれません。そうやって本当に今日終わらせなければいけないものをふるいにかけることは、とても大事だと実感しています。

 

2.必ず締切と完了までの道筋を明らかにしておく
いざ先送りをした際には、その仕事にどれだけの手間がかかって、本当の締切までにはどれくらい余裕があるのかを知っておかないと無計画な先送りになってしまいます。先送りしました、それっきり手つかずでまた先延ばしした先の締切がきてしまいました、では何の意味もありません。

 

入会のご案内
こうしてドンドン先送りをしつつ、結果的に支障ないように仕事を片付けていけば良いです。用法・用量を正しく守って先送りをすると、無駄な自責の念に駆られることなく、余裕をもって仕事を進めることができます。先送り友の会はこんな活動内容で、日々活発に先送りをし続けているのです。入会はご自由に!

GTDに足りないことと、それをサポートするひと工夫

GTDに足りないこと

GTDは世界で最も完成されたタスク管理手法の1つですが、そんなGTDでも工夫する余地はあります。むしろ個々人でのカスタマイズができるところにまたGTDの良さがあります。そこで、私なりのカスタマイズ、ひと工夫を2つ書きます。

 

その1.リストの集約

 私が考えるひと工夫の1つ目はリストの集約です。こちらのページのフローチャート図をご覧下さい。

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ご覧になりましたか?書き出したタスクの行き着く先として、まずリストと名の付くものが4つあります。さらに資料として保存する「資料フォルダ」と「カレンダー」というものもあります。つまり、タスクは6つに分けて保管することになります。

 

もちろん、6つのリスト(カレンダー、資料フォルダ含む)を定期的にウォッチして管理できるのであれば良いです。しかし、私は情報の一元化にこだわります。管理すべきフォルダが6つあるのは、私には多すぎます。ここを見さえすれば他は見なくても良いという環境が必要なのです。

 

ADHDの不注意優勢型の特性として、注意があちこちに飛んでしまうというものがあります。その結果、整理整頓が苦手という傾向になります。この傾向への有効な対抗策が情報の一元化なのです。割と死活問題です。

 

その2.「ボール持ち」概念

ひと工夫の2つ目は、ボール持ちの概念の導入です。必要以上に責任を背負い込まないで済むような仕組みを見える化したものです。

  

上記1つのリストに集約させたタスク全てに、自分がボールを持っているかどうかのタグ付けをします。組織で1つの業務タスクをパスし合って進めていくような時には効果てきめんです。

 

責任の所在を明らかにするというフレーズはよく聞きますね。組織の中で働くときに「この仕事は誰がボールを持っているのか」を意識することは割と大事だと感じています。

 

また、責任感が強い人は、自分が負わなくてもいい責任をわざわざ背負い込みにいく傾向があります。それを避けるためにも、どのタスクが、自分がボールを持っているかを明確にすることは大事です。私は、「自分がやっておけば良かったんじゃ……」とか考えだしたら止まりません。これまた私にとっては死活問題であります。

 

でも、まだGTDの弱点はある

上記2つの工夫をしてもなお、GTDは弱点を抱えています。先日配信されたjMatsuzakiさんのメールマガジンタスクの実行順序、各タスクの見積時間に対する考慮がされていないという鋭い指摘がされていました。

(jMatsuzakiさんのメールマガジン登録はこちらのページの最下部から)

jmatsuzaki.com

それに関してはGTDの守備範囲外ということで、タスク管理ツール"Taskchute"の出番であります。

 

私は、自分のタスク管理ツールに加えてもう1つのツールを使うことは、上記の「情報の一元化」を優先している関係でしておりませんが、もしかしたらこの両方が融合したら、完璧なタスク管理システムが出来上がるのかもしれません。

 

話は少しそれましたが、GTDの弱点は認識しつつも、自分なりのカスタマイズをして得られるGTDを駆使して自分の抱えるタスクをコントロールしている感」は格別のものがあります。