ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

GTDの「選択」ステップに込められているパワー

こちらのラジオを聴きました。

m.youtube.com

 

ひらめきラジオとは

25万フォロワーのツイッターアカウント「ひらめきメモ」の中の人F太さん @fta7 と、音楽家、ブロガー、そしてTaskChute Cloud 開発者のjMatsuzakiさん@jmatsuzaki が毎週月曜朝5時から語るラジオ番組です。

 

ライフハック

ラジオの中ではライフハックがテーマでした。そこで7つの習慣から「人を人たらしめている4つの能力」の話がありました。

  • 自覚
  • 創造力
  • 良心
  • 自由意志
完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

  • 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 2013/08/30
  • メディア: ハードカバー
  • この商品を含むブログ (9件) を見る
 

この放送では、自覚の大事さが語られました。

 

意識することなく行動していること無駄が多く、みずからの行動の選択を意識することで主体的に生きられるようになる

 

ということです。

 

そのためには、毎日の記録をとり、自分の行動を意識するところから始めるのがお勧めだとのこと。タスク管理手法の金字塔タスクシュート式(時間術)自覚の能力を覚醒させて発揮するライフハックとして大変有効である、という話も。

 

意識する、ということ

タスクシュート式を実践しようとすると必ずでてくるのが、秒単位で自分の行動を把握することのわずらわしさです。アプリが自動で記録をとってくれるのではなく、スタートとストップを自分でタップしなければなりません。正直、面倒ですよね。

 

ただ、そこを自動化してはいけないのだとjさんは語ります。自分の行動を意識することが大事だと。ここに私は共感をしました。

 

選択というGTD新版のネーミング

タスクシュート式ほどではありませんが、GTD意識的に自分の行動を選択して実行するというプロセスがあります。GTDの5つのプロセス「把握」「見極め」「整理」「選択」「更新」のうち「選択」がこれにあたります。読んで字の如くですね。

 

当初、私はこのネーミングに首をひねっていました。実は、旧版では「実行」としていたのに新版になって「選択」と言葉をあらためていたのです。別にリストにあるタスクを実行します、でいいのではないかと思っていました。ただ、この自覚の必要性という話を聞いた後では考え方が変わりました。

 

GTDで想定しているのは、とにかくすべてのタスクが放り込まれたリストです。それをただ単に上からやっていくにしても、締切日や置かれている環境で条件付けをして今やるべきタスクを決めるにも、優先順位付けをする必要があります。

 

そもそもGTDでは優先順位をつけることについては、あまり言及がありませんでした。GTDの考案者デビッド・アレンも「優先順位は直観で!」とその著書で言っているくらいです。そこにメスを入れる意味で、「(当然のように次にやるべきタスクが決められている前提で)実行」ではなく、「(実行の前提として当然にやるべきこととして)選択」という名付けをしたのだと私は捉えています。

 

つまり、優先順位付けを意識しようという意味合いを込めて、選択へ名称変更をしたというわけです。

 

最後に

ではどのように優先順位を付ければいいのか、という問いに対してはGTDは何の答えも返していません。「優先順位はあなたの心の中に!GTDネクストタスクにご期待ください」といったところでしょうか。

 

今のところの私も、一般的普遍的な優先順位付けのシステムは無いと考えています。そここそ、自らが意識してする必要があるのではないかと。そして、自分なりに優先順位を考えてタスクを完了させるという一連の「選択」の流れを何回も経験するうちに、主体的にタスクをこなす姿勢が身に付き、やり遂げるパワーを持つようになるのだと考えています。

タスク管理ツール「タスクペディア」、追加機能開発費用クラウドファンディングの話。

私がパラレルキャリアで働いている障害者就労移行支援事業所EXP立川、その運営をしている社会福祉法人SHIPと組んで、クラウドファンディングを行っております。

readyfor.jp

 

ADHDである私は「抜け漏れ忘れ」「段取り苦手」といった特性はそのままに、タスク管理ツールをエクセルで自作してカバーしました。

 

「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」では、私のこのツールをベースに、私のようなタイプの方々のために、精神的負荷をできるだけ少なく仕事ができる方法のご説明をしております。

 

ただ、エクセルですので、パソコンが目の前にある必要があります。また、エクセルを扱うのに必要な最低限のスキルが必要となります。つまり、本当に届いてほしい人に届きづらいのではないかと考えました。

 

そこで、このエクセルツールを友人のプログラマーさんにクラウドしてもらい、社会福祉法人SHIPから無料公開をしています。エクセルを扱う知識も要らず、クラウドスマホからもPCからもアクセスできるので、使っていただきたい方々により届きやすくなりました。

紹介動画はこちら!

ADHD対策のタスクマネジメント講座(タスクペディア) - YouTube

 

おかげさまで、びっくりするくらいのスピードでご支援をいただいております。
ReadyForというクラウドファンディングサービスを利用し、すでに目標の4分の3を超えるご支援をいただいております。ご支援いただきました皆様、本当にありがとうございます!

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先日、こんなツイートをいたしました。

 

普通のタスク管理ツールの運営方法であれば、月額料金をいただき、経費を差し引いて残った額を追加機能の開発費用に充てることと思います。しかしタスクペディアは、ユーザーからは利用料をいただかないで運営するのをポリシーとしています。収益活動を主たる事業とせず社会貢献活動を旨とする社会福祉法人からの公開としているのは、そういった意味合いもあってのことです。

 

社会福祉法人の収入は、一定の活動の対価として受け取る助成金と寄付があります。今回は、社会福祉法人への寄付を広く募るという意味でのクラウドファンディングとなります。

 

ダダダッと思いだけ書いてしまいました。タスクペディアをより使いやすくして広めることは社会貢献活動であると私と社会福祉法人SHIP、タスクペディア開発チームは考えております。

 

この社会貢献活動にご理解をいただき、寄付のご支援を賜りますよう、なにとぞよろしくお願いもうしあげます。

スケジュール感を養うには、手順に分解して日付を入れる。

こんなツイートをしました。

これは、9月16日に開催した「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」の参加者のお一人からいただいた、事前アンケート「仕事上の悩みは?」への回答に対する私の考えをツイートしたものです。

 

とにかく日付を入れる!入れる!

スケジュール感はどうやって養うのか。具体的な方法を即答できる人は少ないのではないかと思います。私も例外ではなくスケジュールが後になるほど密になる傾向がありました。

 

タスク管理をやっていて、自分のスケジュール感のなさが改善されました。「何となく」や「数をこなせば」といったフワフワした言い方ではなく、具体的なスケジュール感の養い方を身につけた気がしています。

 

やるべき行動すべてに日付を入れる。これに尽きます。日付を入れないで計画を立てる人なんかいない!と反論されそうですね。私の考える「すべて」は本当にすべてです。

 

会議のために資料を作成して配布するとします。

  • 資料の参考情報を集める
  • 資料案を作成する
  • 上司に確認依頼
  • 上司から返答
  • 部下へ印刷・ホチキス留め指示
  • 配布

これだけの手順があったとします。これらすべてに日付を入れる。必ず入れます。

 

スケジュール感の有無

そこまで必要ないと思うかもしれません。実際、そこまでは要らないかもしれません。ただ、スケジュール感の有無を問われた場合は、

  • 目的達成までを手順に分解して適切に設定できる
  • 各手順に現実的な所要時間を見積もることができる
  • その結果、期限までに目的を達成することができる

これらを満たしているかどうかだと考えています。

 

逆に、スケジュール感がない人は、最終的な期日とやるべきことのみ把握して、目的達成までの手順各手順の締切日付までは頭にないことが多いです。だから最終期日が近づくにつれてスケジュールが過密になっていくという寸法です。

 

最後に

手順に分解して日付を入れる。これを何とかの一つ覚えのように繰り返していくと、さすがに手順の分解とそれらにかかる時間の見積もりは上手くなっていきます。

 

タスクペディアを使うとこれらを否応なしにさせられることになりますので、スケジュール感を養うトレーニングとして最適かと。タスクペディアでなくても、紙でも結構です。仮でもいいので、手順に分解して日付を入れる。これを励行すれば、時間の見積もりと長期的な計画に自信がつくようになるかと思います。

 

その道のエキスパートを前に、自分のしくじりエピソードとタスク管理に救われた話を。

先日、某人材紹介・派遣会社の方が主催される「産業領域メンタルヘルス研究会」に講師として登壇いたしました。

 

どんな研究会? 

2〜3ヶ月に1回くらいずつ集まり勉強会を開いていらっしゃるとのこと。この日は、

 

 

という、どなたをみてもその道のエキスパートな方々がご出席。そんな方々を前に、なんの資格もない有象無象の私が講座をするという恐ろしいことに。

 

登壇の経緯

そもそもなぜこの研究会に登壇することになったか。

 

こちらの勉強会がきっかけでした。

 勉強会終了後の懇親会で、某人材紹介・派遣会社で再就職支援をされている精神保健福祉士の方と席が隣になりました。私の活動内容をお話ししたところ興味を持っていただき、自分が主催している研究会に講師として登壇して欲しいと言っていただきました。もちろん喜んで引き受けさせていただきました。

 

そして、ダダダッとパワポでスライドを作成し、当日をむかえて冒頭のツイートとなったわけです(説明をかなり端折ってますが、スライドはきちんと作りました)。

 

研究会での講座内容

講座の内容は、ざっとこんな感じです。

  1. 私の特徴
  2. ADHD由来でしくじってきた経緯
  3. タスク管理でどう救われたか
  4. タスク管理がADHD特性をカバーする仕組みの説明


スライドを抜粋してアップします。

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この内容を1時間強でご説明しました。みなさん食い入るように聞き入っておられました。

 

白熱の質疑応答

休憩も取らずに引き続き質疑応答タイム。皆さんからひっきりなしに質問をいただき、私なりの考えをひたすらお答えしました。質疑応答で1時間以上かかったでしょうか。このような会に参加されるだけあって、とても熱意を持って取り組んでおられるのが質問からガンガン伝わってきました。

 

なお、私の特徴スライドの右下「集中し過ぎる」は、いまだ私はカバーできておりません。このスライドも直前の休日に集中して作りました。終わったあとグッタリです。

 

また、この研究会での発表も休憩なしで2時間以上一本勝負でしゃべり続けるという、これまた過集中のなせるわざをやり遂げてしまい、当日と翌日の体力が大変なことに。

 

集中するとすごいパワーを持つのですが、同時に体力をすごい消耗し、なおかつそれに自分自身が最中は気付けないのです。ADHDあるあるらしいです。いかんなく発揮してしまいました。

 

最後に

私の秘めたるパワーをいかんなく発揮してしまった(自虐)せいか、今後につながる嬉しいお話もいただくことができました。とてもありがたいことですので、今後もいかんなく発揮(注:ただし体力は鑑みることとする)して、より精力的に活動したいと思っています。

タスク管理が必要な方々へ、しっかりと広めたい。

「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」にご参加いただいた皆さまへのご返答ツイート。かなりかかってしまいましたが、全員分終わりました。

 

その前、深夜にこんなツイートを。

 

この話題は以下の記事が微妙に関係しております。 私と同じような特性を持ち、それでも頑張っていこうとしている人とのコミュニケーションに、私は勇気付けられているんだなぁと。

hochebirne.hatenablog.com

理由は、記事中のこちら。

この記事、実はずっと前に「たかなしさんの今までを知りたいです」というご要望があり、ずっと書きたかったものです。もとくらの記事の公開を機に、エイヤッと書くことができました。

この方へご連絡ができずにおりましたので、ずっと心残りでした。それが、灯台もと暮らしの記事をご覧いただいてメールを下さったので、「ブログの記事も書きましたよ!」とお伝えすることができました。

motokurashi.com

 

その方、現在精神疾患の療養を頑張っていらっしゃいます。

 

発達障害者の生きづらさに工夫を見出せるプログラムをゆくゆくは受けるおつもりだそうです。プログラム受講者の自主活動として私を講師として招いて話をしてもらうのが夢といっていただきました。

 

御礼とともに、是非に!とご返答しました。その日は一日中嬉しかったです。自分が支えてあげたいと思っている相手に、逆に支えてもらいました。

 

そして、あらためて、タスク管理で生きづらさをカバーするやり方を、必要とする方へしっかり広めていきたいと思った日にもなりました。

報連相がうまくいかない、余計なことを言ってしまう、からの改善法。

こんなツイートをしました。

良かれと思って言ってしまう

余計なことなんて言わない、と思うかもしれません。私の場合は、「これを言った方がいいんじゃないか」と思って言った結果余計なことだったことが分かる、という展開がよくありました。

 

そのときにどう考えていたかというと、基本的に「この情報さえ伝えればよい」という基準が分かっておらず、自分の報告や相談などに自信が持てていないまま話し出していましたね。

 

そして、自信がないので話し相手が黙るとその沈黙に耐え切れず余計な話を付け加えてしまう。相手は集中して考えている最中なのに…ということがよくありました。

 

まずは最初のワンセンテンス

はじめに、どの件についての報告なのか連絡なのか相談なのかをはっきりさせるのが大事だと考えています。ちょっと杓子定規でも下記記事のように話し出した方が良いと思います。

hochebirne.hatenablog.com


滑り出しがガチっと決まれば、あとはちょっとぐらい話がそれても相手は軌道修正してくれたりして、会話に協力してくれます。

 

最後に

相手の沈黙に耐えること話し出しのワンセンテンスを定型化すること。この2つが身に付けば、ある程度ストレスなく報連相ができるのではないかと思います。

やりたくないタスクをやる方法。

こんなツイートをしました。

 

タスクをとにかく進めるには

先日、とある勉強会で講師をするのにパワーポイントの資料を作成する必要がありまして、その作成になかなか取りかかれずにおりました。その勉強会はとてもやりたかったことで、やることができてとっても嬉しいものでした。しかし、パワポ資料を作るのには腰が重かったのです。

 

冒頭のツイートのような発信をしている手前、とにかく1ページ目だけでも作るかとパソコンを起動してパワポを立ち上げました。そして1ページ目を作り始めると、いわゆる「ノってくる」状態となり、一気に最後まで作成完了しました。これぞ作業興奮か、と実感しました。

 

自分、作業興奮だけなのか?

ただし、私の持つ発達障害特性のうち過集中というのがございまして。これが私を大変苦しめております。熱中してしまうと体力を無視して何時間もやり続けてしまう、というものです。作業興奮は誰でもあるようなのですが、私には過集中もあったんじゃないかと思っています。

 

先日も熱中して1つの作業に没入してしまい、終わってしばらく経ってから疲労がドッと押し寄せてきたことがありました。同じような特性をお持ちの方は少々注意が必要かと。

 

最後に

作業興奮きっかけであれ、計画通りに進捗したものであれ、自分が着手して完了させたタスクの記録の量はそのまま自信に転化されます。「ハードルを思いっきり下げた最初の一手」「作業興奮」を利用して自信を高めていけば、より前向きに取り組めるようになって好循環が生まれます。