「まずはやってみろ!」の弊害
根性論、精神論で、
とにかく、まずはやってみろ!
という物言いは、「何も考えずに」という要素が入っている分、危険だと思います。
しかし、GTDもとにかくタスクに着手することを推奨しています。
ここには、大きな違いがあります。
前者は、何も考えず闇雲に動き出す
後者は、そのタスクの目的に繋がる行動に手をつける
つまり、見通しをつけるかどうかの違いが存在します。
見通しをつけるというのは、具体的にはこのような手順を踏めば完了するという計画を立てるということです。
別に、それが完璧な手順でなくても良いです。
極端な話、複数ある手順のうち、今すぐにやる行動は間違いなくこれだが、その先は、その時にならないと分からない、といった場合でも、今やるべき行動が目的に繋がっていると思えれば良いです。
自分にとって、見通しがついているという実感があることが重要です。
なぜか。
見通しのついていない仕事は、心が折れて途中で頓挫します。
見通しがついている仕事は、たとえそれに長い手順が必要であっても、いつかは完了するという希望があるので、諦めません。
誰から見ても正しい、という必要はなく、あくまで自分がそう思えるかが判断基準です。
自分本位に、自分の軸を大事にして仕事に取り組むと、自然と「自分のタスクを遂行する力」が上がり、速く質の高い結果を出すことにつながります。
それが自信につながり、より自分の軸が明確になり、と好循環が生まれます。
まずは、求めるべき結果を把握し、それへの見通しをつけるべく、その手順にあたるタスクを自分なりに洗い出すこと。
「まずやってみる」のはそれからです。