朝の時間の有効活用を習慣化できた理由
タスク管理についての情報発信をやろうと決めてから、会社のあるビルの1階のカフェで毎朝4〜50分、そのためのインプットやアウトプットをすることができています。
私にとって、この習慣化はなんの苦労もなくできているのですが、よく考えたら大層なことではないかと思いまして。
なんでこんなことできるようになったかと考えてみました。
悔しさ、ではないかという結論に辿り着きました。
そもそも、なんでこの習慣がついたかというと、タスク管理に関する情報発信をしたいためなんですね。Twitterに投稿したり、blog書いたり、関係する本を読んだりしています。
じゃあ、なんでタスク管理についての情報発信をしたいのか。これは、私のような発達障害の診断を受けたり、そこまでではなくても仕事をする上で生き辛さを感じている人にGTDを始めとするタスク管理は役立つから、紹介したい!と思ったからなんですね。
それは、自分自信がそういった経験、GTDで私の仕事に関する考えが劇的に前向きになったからだと思います。
じゃあ、自分だけでシコシコとタスク管理をしてムフフとほくそ笑んでいれば良いのに、という意見もあるかもしれませんが、私は「これは広めなきゃ!」と強く思うようになりました。
別に、虐げられている人達を助けるという義憤にかられてという訳でもなく、1人に広めればいくらかチャリンチャリンと儲かる訳でもありません。
なぜGTD、タスク管理を広めたいのかと自問する時、私が昔行った障害者雇用合同面接会の光景が決まって思い出されるのです。
参加者全員に手渡される300社は下らない会社の求人票の冊子には、これどうやっても自立して生活していけないんじゃないか?という額の給与しか書いていないんですね。
もちろん、それでも良いので働き口をという方もいるのでしょう。親同伴で、着慣れないスーツを着て、思うように動かない口を一生懸命動かして面接を受けている人達の中で、私は「自分のいるべき所はここじゃない」と違和感を覚えていました。
障害者雇用という枠組みに一括りにされて、ちょっと嫌な言い方ですが、足元を見られて安い賃金で働かざるをえないのは、ちょっと違うと思ったんですね。
ちょっと要領が悪いだけ、少しだけ不器用なだけなのに、何でこんなに待遇が違うのか。
そう思うなら一般雇用で勝負しなさいよと言われるのでしょうが、その時は明らかに同じ土俵に乗れる自信がありませんでした。
自分勝手なようですが、一般雇用にも障害者雇用にもはまらないのが、発達障害や、それに似た特徴を持っている健常者ではないかと思っています。だから、障害者雇用の待遇には納得できないし、かと言って一般雇用でキッチリやれる自信も無い。
何かちょっとした工夫で太刀打ちできるはずなのに何故自分は駄目なんだ!と悔しい思いをしてきた象徴が、自分にとっては合同面接会の光景だったのだと思います。
そして、その「ちょっとした工夫」が、自分にとってはGTDをはじめとするタスク管理だった訳です。
そのように考えると、毎日早起きしてタスク管理のために時間をとるという習慣がついたのは分かるような気がします。この悔しさは、今の私には相当根深い。
発達障害やそれに似た特徴を持つ人がGTDなどのタスク管理を実践すると、そのウィークポイントが補完される。
これが正しいのかは、正直言って分かりません。いくらタスク管理を駆使しても仕事が上手くいかない人もいるかもしれません。
私は、「自分はこうしてきた」という話を、より分かりやすく、できるだけ一般化できるような形で伝えることだけしかできないと思っています。
迷いながらも、とても悔しかったあの光景とあの時の感情をバネに、とにかくこうと自分が信じることをする。そのために朝の時間を使うことはとても価値のあることだと今は考えています。