ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

ガレージの掃除という魔法

GTDで整理しつつ仕事を行なっていると、ひらめきと言うか、アイディアが不意に降りてくることが多いと感じています。その仕組みはわかりません。まるで魔法です。

鋭い洞察力が欲しいときに効果的な方法のひとつは、ガレージの掃除をすることである。

(中略)あなたが本当にすべきことは、周りのことをすっかり片付けることによってはじめて、明らかになることがあるのだ。

仕事でも生活のうえでも、すぐに目の前のことだけで「優先順位」を決めたがる人たちに対して、私はかなりの疑問を持っている。本当にやるべきことをすっかり把握していない状態で「優先順位」を決めることは、実は自分が本当にやるべきことから逃げていることだったりするからだ。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

私が「優先順位が付けられない」と悩んでいた時は、優先順位の付け方が間違っていたのではなくて、それ以前の問題でした。対象を机の上に全部出して、しかも度量衡を揃える必要があったのです。

 

度量衡を揃えるというのはどういうことか。それは、全てのタスクを具体的な行動にまで分解し、その分解したものをズラッと並べるということです。

 

あくまで私の実感ですが、整理することによって頭がスッキリします。目の前にやるべきことが乱雑に置かれていることで発生していた「嫌だなぁ」という感情が、整理整頓されることでなくなります。すると、それ以外のことに頭を使えるようになります。それ以外のことというのが、冒頭で書いたひらめきとかアイディアという類のものであることが多いです。

 

アイディア先行型の天才は部屋が汚いというイメージがありますが、それはスキルをひらめき力に全振りしているタイプにのみ適用されるもので、そうではない大多数の普通の人間は、上のようなプロセスを経ることが、ひらめきやアイディアが降りてくる確率が高くなるのではないかと思っています。

 

自分の心の中にある「片付いていないガレージ」を整理して、何か面白いこと、やりたいことへのアンテナを張る。そうすれば、思ってもみない人生の展開があるかもしれません。