ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

物事を進めるたった1つの言葉

「具体的に」の破壊力

人から依頼を受けた仕事を進めたい場合、必ず言っている言葉があります。それは「具体的には、まず何をしましょうか」です。この答えがバチっと定まると、グンとスピード感が出ます。

 

なぜそうなるのか理由は3つ。

 

1.イメージしやすくなる

具体的だとイメージしやすいですね。「うまい具合に」「いい感じに」などと言われてもちっともイメージが湧きません。イメージが湧かなければ、どう行動を開始すれば良いのかが分かりません。結果、着手するのを避けるようになります。

 

イメージしやすいと、とにかく自分を着手するまでこぎつけることができます。着手すれば、自転車の一漕ぎのように、次第に軽く前に進むようになりますね。

 

2.簡単だと思える

具体的にイメージできると、「なんだ、それさえすれば良いのか」と思うことができます。具体的ではないと、脳はあらゆる想定をしだします。色々考えすぎて結局何もできないというパターンです。

 

「会議資料の作成をうまくやる」って何だろう?色合いかな?1枚あたりの文字数を最小限にとどめることかな?でも、情報が不足したら元も子もないし……。といった具合に、頭の中で要らぬ問答を繰り返します。その結果、「で、結局私はどうしたら良いんだろう?」と、何も動けなくなってしまうんですね。

 

逆に、これさえすれば良いと、行動が具体的になっていれば、自問自答はなくなり、動くための障害がなくなります。

 

3.次の行動も明らかになってくる

具体的な行動に取り掛かると、次第に次にするべき行動も分かるようになります。「まずは実行あるのみ!」という指針は一見すると無理でもやれという意味のない精神論になりかねません。しかし、まずは最初の「具体的な行動」をすることで次の一歩が見えてくるという意味だと理解すると、無理のない考え方だと思えてきませんか。

 

GTDは「最初の一歩」を後押し

タスク管理方法"GTD"の開祖デビッド・アレンは、著書の中でこのように言っています。

やりかけの仕事であれば、仕事を進める前に、まず次にとるべき行動が決定されなければならない。具体的に目に見える次の行動が決定されないかぎり、「できるだけ早く」は「決して進まない」になってしまう。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

「次にとるべき行動の決定」が、つまり「まず何をすれば良いかを具体的に決めること」です。「具体的」というたったこの一言で、単なる思いつきが実現するきっかけになったりします。

 

しかし、それを決めるのは少々頭を使い、勇気も少しだけ必要です。GTDは、そのフローに「次にとるべき行動の決定」が組み込まれているので、自分をサポートしてくれている、と日々実感しています。