ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

想定外の割り込み仕事にも平然としていられるために

定期的に開催している「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」、参加者の方からの事前アンケートにこんなものがありました。

想定外の事が起きると全ての仕事に手がつけられなくなる

分かります。私の場合、一気に頭の中が真っ白になって思考停止状態になっていました。

 

想定外のことが起きたときでも平然としていられるためにはどうしたら良いかを考えてみます。

  

「平然としている」とは

平然としている、というと何事にも動じずにいる様子が思い浮かびます。しかし、頭が真っ白っぽくなるのは避けられないと思います。そんなに感情のコントロールが上手にできる人ばかりではないですよね。

 

むしろ、動じまくっているのにそれでも対応できるようにするのが、現実的なのではないかと思います。イメージとしては、あらかじめプログラムされたロボットのように、何か決まったルール通りに体が勝手に動くような感じです。

 

平然とするためのプログラム

では、その「平然とする」ためのプログラムはどうすれば自分に構築できるか。以前こんなブログエントリーを書きました。

hochebirne.hatenablog.com

明らかに自分の感情は乱れていたはずなのに、仕事をやることができたのには2つ理由があると考えています。
1つ目は、出勤して仕事をすることに対するハードルが低かったこと。
2つ目は、いざ仕事に取りかかってから、自分は次に何をすれば良いのかが常に具体的になっていたことです。

太字部分が、私なりの平然とするためのプログラムは何かという問いに対する答えです。目の前に「次やることはこれだよー」とやるべき内容がぶら下がっていれば、そしてその内容がすぐにできそうなことであれば、頭を使わずに実行することができます。

 

次から次へと目の前にやるべき具体的な行動をぶら下げ続けるようなシステムがあればこそ、余計なことに気を病むことなく、心を無にして仕事を進められる。そんな感じがしています。

 

どんな攻撃にも対応できる「構え」

また、平然とするためのプログラムは、言い換えれば、どんな攻撃にも対応できる構えだとも言えます。変則的な手を繰り出されても、構えがしっかりできていれば対処できる。

 

私は武術をやったことはありませんが、GTD創始者のデビッド・アレンは、GTDの定めるフローは武術の構えのようだと言っています。達人は構えの姿勢をとっただけでその隙のなさから相手を圧倒する、といった話はよく聞きます(主に漫画からの情報ですが)。自分なりの構えが完成している人は、「こうきたらこうやる」という、自分有利に進める、勝ちパターンに持っていく流れが出来上がっているんですね。

 

「平然」のための毎回決まったGTDのフロー

デビッド・アレン曰く、GTDの決まったフローをやってれば、想定外のことが起こっても、そのフローで対処すれば良いとのこと。自分の勝ちパターン、武術でいう構えのようなものですね。自分有利に物事を進められるようになったらこっちのもの、その時点で想定外っぽさはなくなり、いつもの自分のやり方を平常心で行っていれば勝てます。

 

GTDが定めている5つのフローは、どんな仕事や日常生活のタスクに対しても対応できる勝ちパターンです。どんな割り込みタスクが発生しても、勝手知ったる自分のやり方に落とし込み、平常心で、平然と進めることができる。

 

とにかくどんなときでもGTDの基本に立ち返って処理することが、想定外の事態が発生したときでも物事を進められるようになる秘訣だと考えています。