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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスク管理は「臨機応変」を許さない

臨機応変はマネジメントの放棄

部下のマネジメントであれ、セルフマネジメントであれ、「臨機応変に対応する」は最後の奥の手だと考えています。

 

人間はコンピューターのようにプログラムで動くものと考えた方が良いときがあります。勝手がわからないことをやらなければいけなくなり、大して準備もせず「なんとか上手くやろう」として結局大失敗といった経験、思い当たる人は多いのではないでしょうか。

 

「なんとか上手くやる」で上手くいく場合は、すでに無意識に正しい行動ができているときである気がします。慣れて体が覚えているからほぼ自動的にできたりします。

 

それに対して、何も知識も経験も手本もないのに「ええいままよ!」とばかりに突入する場合は、十中八九失敗しますね。そういったときの常套句が「臨機応変に対応しよう」であることが多い。

 

必要な分は最大限プログラミング(=指示)をしておくことが、一人でも組織でも物事を確実に進める肝になります。

 

タスク管理はマネジメントの放棄を許さない

プログラミングされていない余地をなるべく少なくするのが、タスク管理"GTD"の根本思想です。マネジメントでは、まず「なぜそうするのか(目的)」を明らかにしますね。そして、「そのためには何をすれば良いのか(手順)」を明らかにします。GTDはそれを可視化することを求めています。GTD的な思考を持っていると臨機応変で切り抜けなければいけない余地をできるだけなくすことができます。

 

場合によっては目的だけでも

コンピューターではなく人間ならではの機能として、細かく手順まで指示しなくても自分でやり方を考えて動く場合があります。例えば部下がある程度経験を積んで自走できるようになっているのであれば、目的だけ指示して見守るのが鉄則なのでしょう。ただ、そのときも自分なりの手順はわかっておく必要がありますね。部下が何か困ったときにはヒントを与えるなり、直接やり方を教えるなりしなければいけない。

 

そんなときのために、目的と手順を明らかにするGTD的な思考法は役に立つのではないかと思っています。

 

私は、自分は自走できないと考えています

ちなみに、私自身のセルフマネジメントについて。私は、自分を信頼していないので細かい手順も徹底的にツールに書き出して記録しています。自分は臨機応変に弱く、対応してくれないものと考えています。

 

そんな自分を信頼していないからこそGTDに頼り、結果的に自信へ結びついています。「自分に自信がない」から「自信を生み出す」。あべこべな気がしますが、これは事実です。