「ただ手を動かすだけの仕事」から「考える仕事」へ移行する
最近、こんなツイートをしました。
朝活ちょっと読み、本日からこちらの本を読みます。
— 小鳥遊7/14イベント (@nasiken) 2018年6月13日
以前からすごい人がいるなと思っていたShinさん(@Speedque01 )の著作。タスク管理を実践する者としては必読かと。 https://t.co/lDp7o34Tn7
読みたい本はたくさんあるのですが、タスク管理を軸に情報発信をしている身としては、とても気になる本でした。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07C7T6DLZ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
早速、刺さる箇所が。
私には尊敬してやまない上司がいるのですが、彼の仕事のスピードは常軌を逸しているレベルです。「いったいどうやってそんなに速く仕事をこなせるのだろう……?」といつも観察していますが、その答えの1つが「目的の把握にこだわっていること」ではないかと考えています。そして、その目的を把握した上で一気に思考を進めていくのです。
(中略)
普通の人でも、ある程度プロジェクトの最終ゴールを描くでしょう。しかし、彼の場合はそのイメージの描き方が尋常じゃなく明確なのです。
(Shin「シンプルTODOリスト仕事術」P38〜39)
常軌を逸したスピード!言われてみたいものですね。
GTDの「見極め」を忠実に実践している
この上司の方は、GTDでいう「見極め」がしっかりできているといえます。①目的を明確にする(言語化する)、②次にとるべき行具体的な行動を明確にする、この2つができると、常軌を逸したレベルの速さで仕事を進めることができる、ということになります。
逆に言うと、①②をやっているだけだとも考えられます。別に難しいことをやっているわけではありません。誰にでもできることを誰にもできないくらい徹底することが成功の法則だと言われたりします。まさにそれです。
目的の把握のやり方
この上司のようになるためには、最終イメージを尋常じゃなく明確に描くことが必要だと、引用部分の内容からは読み取れます。では、イメージを明確に描くためにはどうしたら良いか。
私見ですが、そのタスクの「完了一手前にすること」を想像することで、モヤモヤした最終イメージをスッキリさせられることが多いです。
例えば、部長から「企画書作って」と言われた場合。タスクペディアに落とし込めばこんな感じになります。まず最初はこんな感じでタスク名を登録します。
サブタスクを思いつくまま入れていきます。
そして、サブタスクを入力し終わったときに、最後のサブタスクを見てみます。「部長へ企画書を提出する」ですね。サブタスクへ分解すると、このタスクの目的は「企画書を作成する」ではなく「部長へ企画書を提出する」ことだと考えることができます。
このやり方を繰り返していけば、次第に解像度高く目的を把握していけるようになると、私は考えています。
「考える」とは何か
タイトルの「手を動かすだけ」と「考える」の違いは何か。手を動かすだけ派は、「企画書作って」と言われて、目的を「企画書作成」とだけしか考えません。対して、考える派は最終的なイメージを想像できる人です。完了までのストーリーを組み立てることができ、(タスクペディアでいう)最終サブタスクまでイメージできる人と言っても良いかもしれません。
やるべきタスクが発生したら、言われた通りや行き当たりばったりではなく、タスク完了までの流れを描くこと。これが「考える」ということではないでしょうか。