サイボウズの自由すぎる「働き方制度」を支える「自立」とは。
しびれる記事を読みました。
サイボウズは常に予想の上を行く会社制度設計をされているなあと常々思っています。先日公開されたこの記事には、あらためて驚かされました。記事を引用します(これ以後引用はすべて記事からの引用になります)。
新制度では、自分の働き方を文章で記述してもらうことにしました。
たとえば私は、こんな働き方を宣言しています。
・基本的に9時から17時まで出勤しています。
・日によっては18時退社にしても大丈夫です。
・月に3日ほど、在宅勤務となる可能性があります。働き方を登録すると、グループウェアのプロフィール欄にその情報が表示され、社内の他のメンバーがひと目でわかるようになります。
定形化された選択肢の中から選ぶのではなく、文章で自分の働き方を記述する。
この発想には唸りました。「こんなことあったりして……いや、まさかね!」と一笑に付すようなものです。それを大真面目にサイボウズはやっています。
真似して、今の会社での、私の働き方宣言を作ってみました。
働き方
月火水 08:00~17:00 会社
木 08:00~17:00 自宅(中抜けによる前後伸長あり)
金 09:00~18:00 業務委託先
- 月火水曜日は、8時から17時まで出勤します。ほぼ定時で退社していますが必要あれば残業は可能です。
- 木曜日は自宅で仕事します。原則的に8時~17時ですが、家の用事などで中抜けすることがあります。その分前倒しか後ろ倒しで勤務します。
- 金曜日は就労支援の講座の講師を(会社の仕事として)しています。メール連絡可能です。
おお、これを社内で宣言できたら面白いですね。実際、私はこの働き方をなし崩し的にやっていますが、社内に宣言できるかどうかで気持ちが違ってくる気がします。
チームの中で多様なワークスタイルを実現させるためには、「希望」「宣言」「実態」をつなげていくことが欠かせません。
この3点セットにも心を動かされました。そうなんですよね、希望があって、その希望を叶えるための宣言をして、そのとおりにするという実態を作ることが大事なんですよね。
そのように考えるとサイボウズって、けっこう厳しい会社かもしれません。働き方も異動も、自分で考え、チームの同意を得られるように伝えていかなければならない。自立した人にならなければ、「なんてしんどい会社なんだ」と感じてしまうかもしれませんね。
本当に記事の内容のとおりです。自分の働き方、業務を全てきちんと把握してコントロールできる人でないとキツいと思います。「自分はこういう仕事をやっています。だから、この日は出勤します。この仕事は場所を選ばないので自宅でします。この仕事は時間をかけてやりたいので残業が必要です」これが自立することだと思います。
別の観点からすると、自立するということは、自分の業務の求められる質(業務の目的)と業務の量を把握して、各業務をどのように遂行していくのかを自分で決められることと言い換えられるのではないでしょうか。
毎度の青汁CM的展開で恐縮ですが、タスク管理がきちんと回せていれば、この自立はかなりできていると思います。私の所属している会社はサイボウズほどの変態的な(褒めてます)人事制度はありませんが、自分なりに自立をすれば業務をコントロールできている感があり、自由さを感じることができるのではないかと考えています。