先送り癖
タスク管理表を使ってGTDをするようになってから、仕事の先送り癖が無くなりました。
いや、厳密に言うと、計画的に先送りするようになり、仕事を先送ることに対して後ろめたさを感じなくなりました。
例えば、田中商事さんと取引の話がまとまりそうなので売買契約書を締結したいんだけど、と営業さんから相談があったとします。
以前なら、
「そうですか、じゃあ作ります!」
「ありがとう!じゃあなる早でよろしく頼みますね!」
「はい!」
なんて、聞こえはいいが全く計画性の無い引き受け方をしてしまっていたと思います。
今は、
「じゃあ、締め切りはいつですか?」
「うーん、いつでも良いっちゃー良いんだけど、なる早だと嬉しいな」
「じゃあ、明後日までに、契約書案を送りますんで、先様にはそれを打診して下さい」
と、締め切りが曖昧な時はこちらから締め切りを設定します。
必要なタスクを、タスク管理表に記入して、その日は手をつけずに終わり。これは先送りですが、まったく焦りません。
コツは、実行可能なレベルまでタスクを分解すること。
・依頼を受ける
・売買案件の内容をヒアリングする
・田中商事の雛型があれば提供を受ける
・案件に合うように雛型を修正する
・弁護士に相談する
・弁護士から返答を受ける
・誤字脱字が無いか確認する
・担当の営業さんへ契約書案を送る
こんな感じに、小さなタスクへ分解し、管理表に記入して完了フラグを立てていきます。
こうすることで、「自分の負っているタスクをコントロールしている」状態になり、今やらなくても、タスク全体が完了する見通しがつくので、焦ったり不安になる要素がなくなります。
これ、すごく落ち着きます。
GTDの開祖デビッド・アレン氏は、GTDの目的となる「ストレスフリー」という状態を「水のように澄みきった心」と言っていますが、まさにその境地です。
この境地に達すると他にも良いことがありますが、とにかく「つい先送りしてしまった仕事が地雷化するんじゃないかと家で思い出しては不安に駆られて落ち着かない」といった状態になることは、ほぼありません。
計画的に先送りして、
精神的にも落ち着いて、
大いに仕事をもてあそびましょう!