作業とひらめきの関係
鋭い洞察力が欲しいときに効果的な方法のひとつは、ガレージの掃除をすることである
(デビッド・アレン著「ストレスフリーの仕事術」)
作業に没頭するうちに、ひらめきの泉が湧き出してくる、との説明。
普通に考えれば、相対立するものですよね。
でも、
自分のやるべきことをどんどん片付けていくうちに頭の中が整理整頓されて、
将来の展望や、今中長期的に取り組んでいる課題に対する斬新なアイディアが浮かんできたりするものだと思います。
これは、自分の能力以上のことをやってのけたわけでなく、それまでが制限・抑圧された状況だっただけです。
とっ散らかっているタスクを手当たり次第にこなしていくだけなのと、
自分の抱えているタスクがどれくらいで、どれから手をつけるべきか分かっているのと、
後者の方が、作業自体に費やす頭の中のメモリーが少なくて済みます。
結果、その他のことに頭を使えるので、「ひらめいた!」となるのでは、ないでしょうか。
天は自ら助くるものを助くという言葉があります。
人事を尽くして天命を待つという言葉があります。
今の自分の課題を適切に管理して、不要に頭を使わない環境を作り出すことで、
例えば業務改善とか、自分の強みを生かした仕事のやり方とか、仕事上で創造的な提案ができるような気がします。
少なくとも、そういったアイディアの類は、「さあ自分ひらめけ!」と腕組みをした時に出てくるようなものではない、と感じています。、