GTDのおかげで仕事の依頼を断ることができた話
先日、とある部署から相談を受けました。
自部署で使っている契約申込書のフォーマットを変えるから見て欲しい
はいはい、もちろん喜んで見させていただきます!と話を聞いていくと、どうやら雲行きが怪しい。
「どんな風に変わったんですか?」
「段落がおかしくなっていたりとか、フォントが小さくなっていたりしてる場所があって、それを直してます」
「内容に変更は無いんですか?」
「んー、特に無いですね」
「じゃあ、法務チェックは必要無いんじゃないですか?」
「あ、でも、言葉を変えたところがあって、見てもらえって部長が」
「どんな風に変えたんですか?」
「えーっと、『顧客』を『お客様』ですかね」
「なら実質的な内容に変更は無いんで、法務に聞く必要はないですよ」
「んー、でも、いったん法務に見てもらいたいなーと、、、」
「見るのはいいですけど、そのくらいの変更だったら部署内で完結しますよ。その方が早く新しい申込書で運用できますし、法務チェックの依頼はしない方が良いんじゃないかと私は思いますが」
「あー、そうですかー、、、」
「法務がそう言っていたって部長に伝えて、相談してみて下さい。それでも法務に見せたいというのであれば喜んでやりますので」
といったやり取りでした。
※一部脚色しています。
今考えてみれば、レイアウトとか、てにをはレベルの修正をして欲しかったのかもしれません。もっとも、一般的な会社の常識から言って、その程度の間違い直しを他部署に依頼するのは普通しないと思いますが。
時間の余裕はあったので、「あー、そうですか。やりましょう!」と引き受けることも可能でしたが、何でもやりますと言い続けて仕事の負担に押し潰された経験から、なるべくこういった姿勢では臨まないようにしています。
これは、GTDが要求する「そのタスクをやる目的は何なのかを明確にする」を励行していたのからできたようなものです。
また1つ、GTDが自分を救ってくれている側面を実感することができました。