「優秀な人に仕事は集まる」の罠
「優秀な人にこそ仕事が集まるんだよ」という話は耳にタコが出来るほど聞かされてきました。
その真意は、うがった見方をすれば、
「君は優秀と言われたいだろう?だから、仕事を沢山引き受けなさい。コレとかコレとか。」
ということかと。うーん、ひねくれていますかね(笑)
得てして、「ある程度能力があり、嫌な仕事をたくさん押し付けても文句言わなさそうなお人好し」が狙われているような、そんな気がします。
そして、仕事の山に埋もれている状態、忙しくてしょうがない時に「ああ、私は優秀だ」と実感する。昭和のモーレツサラリーマンの典型ではないでしょうか。
もちろん、より質の高い成果を早く返してくれる人に仕事を依頼したいという気持ちは分かります。ただし、依頼を受ける側は、言う通りにしていたら、仕事を引き受け過ぎてパンクしてしまいます。
本当に優秀な人は、自分のキャパシティを把握していて、それを超えた時には「集まってきた仕事」を押し返す勇気も持っているんじゃないかと思います。
自分にとってその仕事がどれくらい大事なのかをわきまえて、その上で全力投球するのであれば別ですが、そうでない人が多いですよね。
そういった場合は、自分なりの線引きをして、どれくらいの時間や精神力、体力を仕事に投入するのかを慎重に考えることが必要になります。
そのためには、タスク管理で仕事の量を把握して、その実行状況等を分かっておくことは必須だと考えます。
耳当たりの良い言葉に惑わされず、自分軸をしっかり持つ、ということがこれなのではないかと思います。