ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

私たちにとって最も重要な仕事

指示された手順通りにこなすだけの「作業」は仕事の1つではありますが、重要な仕事ではないと思います。

 

ピーター・ドラッカー曰く

 

知識労働者のもっとも大事な仕事は「仕事を定義すること

 

だそうです。

 

仕事を定義するって何だろう?とずっと分からず首をひねっていましたが、最近やっと腑に落ちました。

 

GTD本に書いてあったのを読んだだけなんですけどね(笑)

 

仕事を定義するというのは、具体的には以下の2つです。

 

①その仕事をする目的、理由の把握

 

②そのために次に起こすべき具体的な行動の決定

 

つまるところ、GTDの処理・整理プロセスなんですね。

 

これをしていなかったとき、私はなぜ自分は今この仕事をやっているのかを意識しませんでした。

 

また、「こういう手順になっているから」と、頑なに「カイゼン」を拒んでいたように思います。

 

なぜこの仕事をするのかを意識すれば、その仕事をする目的や理由を考えるようになりますね。すると、そこには自分なりの「仕事をする価値」が生まれます。

 

さらに、次に何をするのかを意識することで、より効率的・効果的な手順を生み出すようになります。また、それを記録すれば、他人に共有できる有意義な情報となります。ここにも価値が生まれます。

 

自分なりに価値を見いだし、目的のためにやり方を修正したりすること。それによって、より高い付加価値を与えること。

 

これはライフハック界隈でも有名な「知的生産」にもつながりますね。

 

一見価値のなさそうなものから価値を生み出すことが、知的生産の本質、ドラッカーが言いたかった「仕事を定義する」ことによる恩恵なんじゃないかと考えています。

 

知的生産をする側とされる側という考え方があります。

 

する側は、仕組みを作る人。される側は、その仕組みを使って作業をする人。

 

今後大事にされるのは圧倒的に前者です。後者は、収集したら、GTDでいう処理・整理をせずにすぐ実行してしまう。さらに、その後見直しもせずにまた収集。

 

仕事が来た!やらなきゃ!

 

ダーーーーッ!(仕事を実行している様子)

 

はい終わりっ!次ッ!

 

この3行の繰り返し(笑)

ただただ作業をするだけで、どこにも付加価値を見出さないタイプですね。

 

この処理・整理・見直しがあるかどうかで知的生産をする側になるかどうかが分かれる、ということです。これらのプロセスが、今後私たちにとって大事な仕事になるのではないかと思います。

 

ルーチンワークを実行することだけに毎日の全体力・精神力を使い切っていたら、疲弊するだけで、「仕事」に使いたおされてしまいかねません。それは避けていきたいところです。