好き嫌いとタスク管理
「好き」って大事かもしれない
タスク管理は、自分の気分、体調や好き嫌いに関わらず、一定してタスクをこなすことができるシステムの構築を旨としています。だから、タスク管理の対象となる「やるべきこと」のうち、好き嫌いで仕上がり速度や質にムラがあるべきではないということになります。
でも、正直、嫌いなことはできるだけやりたくない。先送りしたい。できれば消えて欲しい。逆に、好きなことは真っ先に取り掛かりたい。それだけずっとやっていたい。好きなことはストレスなくこなせてしまう気がします。
オケの仕事は嫌じゃない
私は趣味としてアマチュアオーケストラで活動をしています。アマチュアですので、運営は自分たちでやります。演奏会の準備、練習場の確保、諸々の支払いの処理。対外的な対応や広報まで、全部自分たちが行います。
所属しているアマチュアオーケストラでは、私は演奏会マネージャーという役職についています。下には「受付統括」「ステージマネージャー」がいます。つまり、演奏会当日の運営に関わること、ここではあえて「業務」と言いますが、その演奏会運営業務に関しては、私が統括しています。
まるで会社のような組織体系をしておりまして、最初は受付の係から始まり、それらを束ねる受付統括やステージマネージャーを経て、演奏会マネージャーになります。ちなみに、お金は貰えません。むしろ、趣味の活動として団費を払っているのです。奇特な人たちですよね(笑)
そして、仕事のあれやこれやに悩まされる日々を過ごしていた時、不思議なことに気が付きました。オケの活動での業務は、ストレスなくこなせるのです。できなければできないで開き直ることができますし、自分のやっている業務が全体の中でどのあたりに位置しているのか等も手に取るように分かります。やり残しや先送りしている業務があっても焦らず冷静に対処できているのです。
自分の好きな領域だと、たとえその業務自体が、会社の仕事とあまり変わらないような作業であっても、苦にならない。これはとても不思議でした。常々「オケの中でのように会社でも仕事ができたらなぁ…」と呟いていたものです。
オケの業務と会社の業務との違い
この違いはどこからくるのか。結局、好きか嫌いかということに集約されそうです。もちろん、趣味の活動ですから、ちょっとぐらい甘い、許されるようなこともあると思います。しかし、それにしても、片やスイスイとストレスフリーに堂々とこなすことができて、会社の仕事はミスやヘマばっかり、というのは、我ながら本当に嘘がつけないなぁと、呆れておりました。
会社の仕事はタスク管理をすることによって気にならなくなった
自分に呆れつつ、長年の大きな悩みだった「会社の仕事はちゃんとこなすことができない」という状態は、タスク管理をすることで、解消することができました。そして、相変わらずオケ関係の業務は、タスク管理することなく、時々抜け漏れがありながらも、そう大してショックも受けずにやっております。
好き、というのは、予想以上に大事なのかもしれません。