「当たり前を継続する」というタスク管理の難しさ
簡単なことの継続
とても興味深いイベントの告知がありました。
共催者の1人であるjMatsuzakiさんのコメント「簡単にできることしかやってないはずなのに、とてもできそうもないことをやれてしまっている…」が目にとまりました。
そうなんですよね。簡単なことを継続するのはとても難しくて、それができてしまうと実はとんでもない偉業を達成しているんですね。
タスク管理は簡単だが難しい
私自身、GTDというタスク管理手法で仕事を管理するようになった当初、GTD本を読んだりタスク管理関係のネットの記事を読んだりして思ったことは「これ、当たり前じゃないか?」ということでした。
そうなんですね、当たり前なんですね。GTDが規定する一つ一つの行動は「タスクを書き出す」とか「書き出したタスクを細かい手順に分ける」とか、それ当たり前じゃないですかと言いたくなるようなシンプルなものです。
でも、それだからこそ真理が隠されていると思っています。よく「誰にでもできることを誰にでもできないくらいやる」という自己啓発本の決まり文句がありますね。当たり前のこと=誰にでもできること=簡単なことを継続するのが難しいんですね。
難しさの本質
継続する難しさの本質は何か。続けていくうちにいつの間にか「当たり前のこと」自体の難易度が上がるわけではないんですね。
では、何が難しくさせているのか。それは「当たり前のことだから」「簡単なことだから」と侮ってしまう自分自身の隙に他ならないのではないかと考えています。その壁には毎日のようにぶつかります。「このタスクは書き出さないと後で絶対忘れてしまうのだけど、今はなんか面倒くさいからすぐに実行してしまおう!」などと考えてしまうことです。
1つ2つの取りこぼしなら良いと考えがちですが、大抵そこで止まりません。あっという間に記録が途絶えてタスク管理に挫折してしまいます。タスク管理に失敗してしまうのはほぼこの流れではないでしょうか。
結局はタスク管理を続けられない理由は自分にあるということなのではないかと思います。ただ、そんな自分を否定して「頑張れば継続できる!」と考えるのもナンセンスです。そんな自分でも頑張らなくても続けられるようにするのも、タスク管理の工夫のひとつです。
冒頭にご紹介したイベントの開催者のもうお1人、佐々木正悟さんはその工夫に長けた方ですので、興味がおありの方は参加されることをお勧めします。