ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスク管理のセーフティネットの可能性を感じた日

月イチの講座

この4月から月1回の頻度で立川にあるEXP立川という、障害者就労移行支援事業所で講座を持っています。内容は、私の発達障害特性とどのように向き合い、失敗し、タスク管理でうまく付き合うようになったかを話すことと、タスク管理入門の二本柱です。

 

悩みに悩んだ約10年を成仏させることができる願ってもない嬉しい機会です。私なりに精魂込めて取り組んでいます。

 

時間管理

私が「似非タスクシュート」と呼んでいる、1日の業務時間を30分ごとに分けて、そこに仕事の予定と実績をいれていく表があります。

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これに近いもっと簡単な時間管理の表を事業所の利用者の方々に試しに使っていただきました。時間をお昼休みに限定して10分ごとに区切りました。

 

取っ付きづらい?

時間管理は相当取っ付きづらいはずで、私自身あまり上手くいかなかった経験がありました。利用者の皆さんに合うかどうかは最後まで未知数でした。

 

しかし、記入方法の説明をして実際に記入してもらうと、ちゃんと理解して使いこなしていました。この適応力には驚きました。昔の自分に、この方々の爪の垢を煎じて飲ませたいくらいです。タスク管理がこれだけ受け入れられない世の中に、きちんと理解して実行してくれるのがとても嬉しかったです。

 

さらに笑いへと昇華

利用者さんが皆自分の立てた予定をとても意識しておかしなことになっていました。

 

「トイレに行く時間なのに、混んでて入れないよ!(笑)」

 

「タバコ早く吸い終わっちゃった!どうしよう!」

 

「オレ、今雑談しなきゃいけない時間なのに相手がいない!(笑)」

 

まるで予定通りに過ごせないことを楽しんでいるようでした。また、昼休みの最初と最後の10分の枠それぞれにトイレに行くタスクを入れて「どちらか空いているときに行けば良い」としている方もいらっしゃいました。利用者の皆さん、時間管理を楽しんでいたように思います。私も一緒に大いに楽しませていただきました。

 

これはイケる!

時間に沿って予定を立て、実績を記入していき、差異を受け入れて笑いにしている。ちゃんと説明をすればタスク管理を使えるようになるのではないかと思いました。そうなると、私がタスク管理に救われたように、利用者さんも社会でやっていくようになる手段を手に入れられることになります。願わくば、セーフティネットのような機能をタスク管理が担うくらいに、利用者の皆さんがタスク管理を習得できるよう。