ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスク管理を身近に感じてもらう講座をしました。

光明が見えてきております。

 

「タスク管理」って、マニアックっぽくて、訳分からなくて忌避されがちなんですよね。「タスクって何?」「管理って、何かに縛られるの?」といった感じで。

 

実際、私が自身の就業環境への適応という問題を解決した、エクセルのタスク管理ツールは、他の人たちに広く受け入れられるとは限らないのです。就業場所や就業形態が原因でエクセルが使えない、そもそもエクセルを使うスキルが無い、といった理由で、タスク管理の恩恵を受けられない人が少なからずいます。非常に残念です。

 

それと、そもそもタスク管理自体を避ける人もいます。当たり前だと思います。私も以前は「面倒くさい」「難しい」と思っていましたので、その気持ちは分かります。

 

しかし、タスク管理、特にGTDの根底にあるものは、決して一部のマニアだけが楽しむようなものではない、すべての人に役に立つ知恵の源泉が流れているのは否定できません。

 

それを実感してもらえるような説明を、私が週一で講座を受け待たせていただいている障害者就労以降支援事業所EXP立川で試みてみました。

 

私はかねがねGTDと料理のレシピとの共通性を感じていました。そこで、女性スタッフと共に「夕食の献立を立てて、そのレシピを作る」というワークをしました。具体的には、カレーとサラダを作るということを決め、それぞれの自分なりのレシピを作って発表してもらうという内容です。

 

「タスク管理」という枠から外れて、各自のカレーの作り方の工夫などに「おお〜!」「そんなやり方があったのか!」と声が出たり、「ちなみに肉は豚?鶏?牛?」とその場でアンケートをとりだす利用者さんがいたり、とても和やかに進めることができました。

 

その和やかな進行に一役買っていたのが、女性スタッフさんの細やかな演出。エプロンを着て説明してもらったり、キューピー3分間クッキングの音楽をかけたりしたこと。完全に遊びですが、その女性スタッフさんはとても人柄が良く利用者さんからも信頼されているので、ウケは良かったです。

 

利用者さんは、料理となると大した苦労もせず手順を書き出すことができていたのも印象的でした。さらに、鍋で煮込んでいる間にサラダ作りを進める、といった、GTDでいう「マルチタスク類似のシングルタスクの連続」を当然のように行なっていることも、改めて分かりました。

 

ひとしきり終わり、午後に「料理もタスク管理も根っこは同じ」ということをお話ししました。講座後の利用者さんのアンケートには、私の意図が伝わっているようなコメントが書かれていて大変嬉しかったです。タスク管理GTDの理解への光明が見えてきました。

 

一気に理解してもらうのは難しいと思いますが、分かってもらって、より前向きに取り組んでもらえるように工夫をしていきたいと思います。