就労移行支援事業所での感想「仕事を共有するって楽しい」
毎週金曜日、私はEXP立川という就労移行支援事業所で講座を受け持っています。
先週は、こんな講座をしました。
本日は、障害者就労移行支援事業所EXP立川@exp_ship で、GTDの把握ステップに焦点を当てた講座を行います。#タスクペディア を使いGTDの把握・見極め・整理を行うことで、
— 小鳥遊 (@nasiken) 2019年9月5日
・どのように把握するのか
・把握したものをどう見極めて整理するか
を実践して仕事を進める「型」を身に付けていきます。
講座の様子はこちら。
【#タスクペディア📲でチーム作業】
— EXP立川 (@exp_ship) 2019年9月6日
・作業の目的を確認❗️
・チームメンバーの役割分担を行う❗️
・個人の#仕事の手順を入力❗️
🌟タスクペディアで仕事内容を共有✨
🌟お互いの進捗状況がわかる❗️
🌟相談やヘルプ、フォローがしやすい
『仕事を可視化✨』するとこんな利点が❗️
(のぐち)#EXP立川 pic.twitter.com/h1vNfqjdwZ
組織で何かを進めていく上で個人間の連携を取るためには、なんらかのコミュニケーションが必要になります。メール、チャット、口頭などなど。仕事上のコミュニケーションを取ることは多くの人にとって難しいんですよね。
対策としては、次のようなものが考えられます。
- 自分のコミュニケーションスキルを上げる
- 相手にコミュニケーションスキルを上げてもらう/自分に合わせてもらう
- コミュニケーションをできるだけ減らす
1.が正攻法ですね。自分の頭の中にあることを過不足なくスムーズに相手に伝える方法を身につけます。
2.は、案外やっている人多いのではないかと思います。印象は悪いですが、高圧的な態度をとって相手に気を遣わせるタイプや、謎かけレベルの曖昧な言葉を投げかけて相手にその内容を解かせるタイプのコミュニケーションをするタイプです。
さて!ここでお話ししたいのは3.です。コミュニケーションを減らすといっても、ずっと仏頂面してしゃべらないということではありません。情報源を共有してコミュニケーションコストがかからない状況を作るということです。
それは何によって実現できるか。先に挙げたツイートでもうお分かりかと思いますが、タスク管理ツールのアカウントを共有して全員で更新するのが、コミュニケーションコストを劇的に下げ、なおかつ連絡ミスやタイムロスの発生を防ぐことができるとても良い方法だと考えます。
先週のEXP立川での講座では、
- スタッフ側からある言葉を投げかける
- それから連想する目標を2チームに分かれた利用者側で決める
- 目標を達成するために必要なタスクを個人個人に落とし込む
- 共有のタスク管理ツール(タスクペディア)にそれぞれ入力する
ということをやりました。
利用者さんたちもタスク管理やタスクペディアの話、実践を繰り返してきているので、すぐに内容を理解してくれてスムーズに進みました。
利用者さんの感想で印象的だったのは、「仕事の情報を共有するだけで、なぜか楽しくなった」というもの。私もタスクペディアでの仕事の共有を以前からしており、まったく同じ感想を持っていたので、もしかしたらこの嬉しさや楽しさは普遍的な感覚なのかもしれないと思い、嬉しくなりました。
私は、福祉業界に少し携わっている程度の人間ですし、就労移行支援事業についての経験もそんなにありません。他の就労移行支援事業所がどのようなトレーニングをしているかは見たことがありません。
ただ、上記の講座のようなものも、大いにアリなのではないかと思っています。何より、10数年前の私のような生きづらさを抱えている人たちにとっては、おそらく喉から手が出るほど欲しいスキルなのではないでしょうか。
週5で会社に行ける。けれども、要領が悪くて結果が出せず、仕事をする人間としての活躍を諦めざるをえない。
こんな人たちのために、今後もタスク管理に関する講座は続けていきたいと思っています。