ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

立ち入り禁止区域の黄色いテープ

「話しかけるなオーラ」をいい感じで出したいと常に思っています。でも、どちらかに寄るしかないですよね。ムスッとしていた次の瞬間にこやかに話しかけてこられたら、「この人はどういう人なのか」と眉をひそめられることうけあいです。

 

では、「ムスッ」に寄ればいいのか。いつも周囲にマイナスの感情を出しているような人、これはちょっとよろしくないですね。本人は無意識であることの方が多いですが、意識的に高圧的な態度に出て話を有利に進めようとする(あるいは、仕事を増やさないようにしようとする)人もいます。はたから見ていて、こうはないたくないと思いましたので、常時「ムスッ」は考えものです。

 

では、常に何でも受け入れてくれるような「ニコニコ」系の人がいいか。これもやめた方がいいと思います。結局、抱え込みすぎて潰れてしまうのが関の山です。

ある大手小売企業は、私たちのセミナーの終わりに、警察が現場確保に使う黄色いテープを参加者全員に配ってくる。私たちはよく「オープンオフィスで働く人たちが週次レビューをするときは、自分のスペースの周りに立ち入り禁止テープを貼ったほうがいい」とふざけて言っているが、この会社はそれを実行しているというわけだ。この企業においてこの黄色いテープは、レビューのために随時仕事を離れてもよいという同社の方針を伝える、象徴的な存在となっている。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 実践編」より)

 

レビューの時には立ち入り禁止の黄色いテープを貼って良い、ということです。ということは、「ムスッ」と「ニコニコ」を頻繁に行ったり来たりする、最初に挙げた「眉をひそめられるような人」になった方が良いのかもしれないということになってきます。

 

ここで考えたいのは「ムスッ」も「ニコニコ」も他人の目を意識しているということです。ここはひとつ、人の目をなるべく気にせず眉をひそめられるような人になってみるというのもアリではないかと考えます。

 

私は、タスク管理ツールのレビューをしないとあっという間に自分の居場所を見失ってしまいますので、レビューが最優先順位を持ちます。以前は人の目を気にしていましたが、紆余曲折あってレビュー優先にしました。案外それでもコミュニケーション上での問題は起きないものです。

 

むしろ抜け漏れなくタスク管理をすることで信用を貯めることができ、それが良い方に向かっているのではないかと考えています。私は、立ち入り禁止の黄色いテープは積極的に貼る!という意識でいるくらいが、実はちょうど良いのではないかと思っています。