ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

生活の全てをタスク管理する必要はない?

私は全部で3冊あるGTD本を日々繰り返して読んで、感じたことや思ったことをこうしてブログに書いております。少なくとも3〜4周はしたかと思います。しかし、毎回新たな発見があります。

 

今日も、「えっ!?デビッド・アレンはそんなこと言ってたの?」と驚くような箇所を発見しました。しかも、かなり根源的な内容です。「タスク管理ツールのリストで管理しないタスクもありまっせ」ということを氏はおっしゃっています。

もうおわかりの方も多いだろうが、私はかなりな数のリストを持ち、それらのリストにはそれぞれ、かなりの数の項目が並んでいる。さて、ここで私のリストに関する重大な秘密をお教えしよう。

それは「これまでにもっとも成功したプロジェクトは、一度もリストに載ったことがない」という事実である。

(中略)「やるべきこと」と「いつかやること」に仕事を分けたり、その結果をすぐに行動に移せるようにリマインダーを設置しておけば、プロジェクトを進めていくのにとても便利だ。だが、この作業をする本当の理由をわかっていない人が多い。こうした「プロジェクト」リストを作るのは、リストの項目を達成するだけでその他のことは何もしない、というわけではないのだ。その本当の目的とは「やりかけの仕事を片付けることによって、本当にやりたいことのために集中力と創造的なエネルギーを100パーセント使えるようにすること」なのだ。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

確かに、自分のやる行動全てをタスクとして管理するのは大変難しいと私は思っています。それをやり遂げるのは狂気の沙汰としか言いようがありません(褒めてます)。

 

そういえば、GTDの目的は、自分の抱える「やるべきこと」を把握して「水のように澄みきった心」を得ることでした。おそらく「やりたくてしょうがないこと」は「やるべきこと」ではないのでしょう。やりたくてしょうがないことを思う存分やれるように、余計なものは退かしておこうという考えなんだと思います。

 

振り返って考えると、日常的な行動はタスク管理せず、仕事だけタスク管理していたのがとても私にはしっくりきていました。仕事を終えてタスク管理ツールを閉じるときの解放感がなんとも言えず好きでした。デビッド・アレンの考え方に共通するような気がします。

 

GTDは「自分が抱える全てのやるべきことを把握しよう」と言うので身構えてしまいがちですが、自分でその管理の対象の範囲を決めるのもアリということでしょう。ただし、やらなければいけない義務があるということを全部対象にするのは__私の場合それは「仕事」という括りでしたが__やった方が良さそうです。