ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「いつかやる/多分やる」リストに込める「夢」のようなもの

夢を実行するか、捨てるか、それとも保留するか
あまり大の大人が口にしない「夢」ですが、これもまたタスクの1つです。「世界平和」も「コーヒーを買う」もタスクです。であれば、GTDの5つのフローにしたがって「夢」もブレイクダウンしてかなえることができる、というのがGTDの考案者デビッド・アレンの言い分です。

 

夢に向かって突き進んでいく人は「実行」、夢をあきらめる人は「捨てる」、夢は持ちつつ様子をうかがう人は「保留」です。3つ目>2つ目>1つ目という順番で多いのではないでしょうか。

タスク管理ではタスクが発生した(タスクを思いついた)ら、①すぐに行動して完了できるか、②実行せず捨てるべきものか、③タスクの目的と具体的な次の行動を明確にするか、の他に④保留するという選択肢がある。

もちろん、「今は判断しない」と判断することもできる。それに対して行動を起こすかどうかの判断をとりあえず保留しておきたいものもかなりあるだろう。それらを当面その状態に置いておくことも、決して悪いものではない。
とりあえず保留しておきたいものは「いつかやる/多分やる」のカテゴリーに入れておくことになる。(中略)私の「いつかやる/多分やる」のリストは、アクティブなプロジェクトのリストに比べるとずっと長い。そこには、ミシシッピ川をカヌーで下るといった「夢」に該当するものも含まれている。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」より)

 

私は「夢」をツールに入れない
私がいつも使っているタスク管理ツールには、そういった夢の類のことは一切入っていません。日々の業務をするためには、「これもやりたいな、あれもやれたらいいな」というツールからのメッセージは排除しておきたい、というのが理由です。ミーティングの予定や契約書作成といったものと共に車を買うなどという項目があったら、その異質な感じに少し頭が混乱してしまうのではないかと思います。日々の業務のタスク管理ツールには、夢は余計なのです。

 

とはいえ、どこかには書き出していたい
しかしですね、行く末に向けてのぼぅっとした希望は、どこかには書き留めておきたい、と思ってます。自分にとってはタスク管理に関するイベントを開催することや、障害者就労移行支援事業所で講座を持つことがかつては夢であり、持ち続けていたからこそチャンスを逃すことなく実現したと実感しているからです。

 

今、自分にとっての「夢」は、「障害の有無問わず、自分のように要領が良くないと仕事で悩んでいる人のためにタスク管理をツールとともに教えて回るような仕事がしたい」というものです(少しずつ叶えはじめていますが)。

 

7つの習慣のミッション・ステートメントのようなものですが、みなさんどこに書き出しているんでしょうかね。私は、まだどこにも書き出していません。書いた瞬間に、「その夢を実現しなければいけない」と強烈に意識してしまうのが少し怖いのです。もっと勇気を持つべきでしょうか。