ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

平常心を作り出す能力

どんなときでも安定した精神状態でいられたらどんなに良いことかと思いますね。でも、それができないから色々と苦労を重ねるわけです。常に穏やかな気持ちでいられるのは無理ですね。

 

しかし、できるだけ落ち着いた精神状態であろうとする試みは昔からされてきました。座禅などの仏門の修行などは分かりやすい例だと思います。しかし、「ちょっと滝にうたれてくる」といったライトな感覚で精神安定を得られるようにはなれません。日常的に平常心に回帰できる環境は、なかなか作りだしづらいのです。 

次々とあらわれる新しい情報や想定外の出来事に対して、落ち着いた心の状態を作り出すにはどうしたらいいだろうか。
(中略)「なんでも来い!」状態に簡単に戻れるような仕組みは、生活や仕事の中でどう作ることができるのだろうか。机の上やオフィスや頭の中にあるやりかけの仕事__決断を見送ったままのもの、整理の必要なもの__そうしたものはその場のエネルギーの停滞を作りだす。そしてエネルギーの停滞とともに、平常心を作り出す能力が次第に損なわれていく。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

タスク管理手法”GTD"では、デビッド・アレンは、安定した精神状態を保つこととタスク管理との関係を上のように書いています。確かに、机の上に「もしかしたら今日が締切かもしれない仕事が書いてある書類」などが散在していたら気が気ではありませんよね。しょっちゅう気が散ってしまい、目の前のパソコンに映し出されているメール文面に集中できないことこの上なしだと思います。 

 

私の感覚からいうと、抱えている仕事の把握ができていないという不安は、GTDの定める5つのフロー「収集」「処理」「整理」を行うことによってかなりの程度解消すること可能だと思っています。