ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

引き続き、のきばトーク第69回「GTDは実行をサポートしない」件について

また、のきばトーク

昨日に引き続き、佐々木正悟さんと倉下忠憲さんによるインターネットラジオ番組、のきばトーク第69回の内容から。

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倉下さんのおっしゃった、GTD3つの課題。

 

  1. 実行をサポートしていない。
  2. (あるタスクについて)「それは何か」という問いに対する答えが正しいという前提に立っている。
  3. 適切にリスト化されれば次にとるべき具体的な行動を選択できるとされている。

 

タスクは「やりたくないもの」?

この1つ目について、なるほどなと思ったやり取りがありました。佐々木さんが「基本的にタスクってやりたくないものですよね」といった趣旨の話をされていたのです。

 

佐々木さんは常々「モチベーションというものは存在しない」という持論をお持ちです。私も、モチベーションに頼って物事を進めるのは危険だと思っています。

 

モチベーションゼロが基本だとすれば、佐々木さんの話は非常に理解しやすくなります。「そういえば、締切とか上司の目とか制約がなければ、仕事っていくら整理したところで、手をつけないよなぁ」と思いました。本来タスクはできれば実行したくないものであることが多いんですね。

 

GTDには「やらせる」役割は無い

私は、業務タスクを、GTDを生かしたタスク管理ツールで、以前より質も量も向上させてこなせているようになった、と考えています。

 

しかし、考えてみると、ツールが手取り足取り、物理的に私の手足を動かしてタスクを完了まで強制的に連れていくことはないのですね。

 

さらに、タスクをやらないとツールに「ちょっと小鳥遊くん」と肩を叩かれて、別室でこんこんと説教される、といったこともないわけです。

 

佐々木さんが番組内でおっしゃっていましたが、「すごくシステム化された備忘録に過ぎないものしか、GTDは自分にもたらさなかった」という話は、上のことを踏まえるとなるほどそうだなと思います。

 

私見ですが、あくまでGTDはタスクを実行しやすくするまでがその役割であって、「実行するかしないかはあなた次第です」と、某テレビ番組の決め台詞的な話になります。

 

では、「やる」ためには?

そもそも実行のサポートは、究極的には、先に挙げたように、自分の手足を物理的に無理矢理動かすものです。しかし、それは現実的ではありません。

 

つまるところ「実行のサポート」とは「やらなくちゃ」と思わせるような心理的圧力をどの程度までかけるかという問題だと思います。

 

私の場合は、会社という場の作用が、「仕事を進めないと」という心理的な圧力を自分にかけているので、タスク管理ツールさえあれば業務タスクを進められているのだと思います。

 

佐々木さんのようなフリーランスだと、こういった場の作用に頼ることが難しいので、別の自己管理が必要になるのだと、番組を聴きながら思いました。

 

こう考えると、会社ってありがたいものなんですね。