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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスクの目的達成見通しをつけられるためには

ADHDの天敵「見通し」

ADHD特性を持っている人にとって、見通しがつかないのはとても不安です。ADHD特性を持っていなくても同じです。人間にとって最大の罰は、目的のない労働をさせられることなんだそうです。これは、見通しがつかないことが大いに影響しています。

 

さらに、ADHD特性を持っている人にとっては特に、見通しをつけるのが苦手なことが多い。言い換えれば先読み、ですね。現時点から一手二手先を読むのは難しい。見通しは、私含むADHD当事者の天敵であります。

 

自分が能動的に見通しをつける必要がある

しかし、最初から明確に目標が定められていて、あとは作業するだけという行為や活動は、果たしてどれくらい世の中に存在するでしょうか。

 

工場での流れ作業のようなものが思い浮かびます。自分の周りで無いかと探すと、あまり無いんですね。仕事に限って考えても、これ以上ないというほど明確な目的を最初から伴っている仕事は、そう見られません。

 

見通しをつけるためのひと工夫

見通しがついていないと不安。しかし、見通しをつけるために目的達成までのプロセスを把握するのも苦手。タスク管理を始める前の私です。

 

そんな自分にタスク管理が貢献してくれたことは「何事にも締切を設定する」です。いくら苦手でも、逆に苦手だからこそ否応無しに見通しをつけざるを得ないのです。

 

制約効果

キングコング西野亮廣さんの開発したレターポットというサービスがあります。一文字いくらで購入し、それをサービス利用者間で贈り合い、贈られた文字数分は購入せずとも、また誰かに贈るために使えるというものです。

 

文字数という制約があると、その限られた文字数を何に使うか皆考えるようです。面白いことに、悪口や誹謗中傷には使われないらしいんですね。

 

締切もまた制約です。限られた日数や時間をバン!と目の前に示されると、途端にその使い道について考えざるを得なくなります。締切という制限があった方が、より良い見通しをつけるように自分を仕向けることができると言えます。

 

余命宣告された人の話

余命いくばくもない人のインタビューで、「自分に残された時間が限られていることを強烈に意識すると、否応無しに優先順位がつけられるようになった」という話がありました。制約効果と言うと語弊がありますが、極端な話このようなことかと。

 

タスクに締切をつけさせるような仕組みを、私のタスク管理ツールでは作っています。自分が締切から逃げたくてしょうがない性分なので仕組み化しました。

 

見通しがつかない不安を解消するためには、よそに頼ってでも締切を設定する。自分の経験上、かなり強力な後押しをしてくれます。