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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

小さな自己嫌悪の繰り返しから逃れる方法

「悪い積み重ね」からの逃げ方

小さなことの積み重ねは良くも悪くも後々大きな影響を自分に及ぼします。悪い方の影響の例と、それから逃れる方法をお伝えします。

 

悪い方の「積み重ね」

毎日内省を繰り返している人がいたとします。自分に対して批判的になることは、決して悪いことではありませんが、度が過ぎると自己嫌悪からの自己肯定感ゼロへの道まっしぐらです。以前の私がこのタイプでした。

 

特に失敗していなくても、無理矢理に自分の至らなかった点を思い出し、深く反省し、そこから「こうすればよかった」「ああすればよかった」と考えることが、明日からのより良い自分のために貢献するものだと思っていました。徹底的な自己批判こそが自分を成長させるための唯一無二の手段であると信じて疑わなかったのです。しかし、実はこれが「悪い積み重ね」だったんですね。

 

過ぎたるは及ばざるが如し、と当時の私に言えればどんなに良かったか……。

 

「積み重ね」の影響

以前、ライフプランナーの方に今後の収入や支出のシミュレーションを作ってもらったことがありました。その結果、定期的・継続的な収入・支出が一番影響が大きかったのです。

 

同じように、自己肯定感という貯金を毎日毎日切り崩していた私は、長い間それを繰り返した結果大きな債務を負ってしまいました。

 

気をつけなければならないのは、同じようにごくささいなことでも消極的な行動が積み重なると、かなり望ましくない結果を招くということだ。否定的なことをいつも言っていたり、軽く自己嫌悪したりしていると、そのひとつひとつはたいしたことなくても、無意識のうちに自分の才能を疑いはじめ、結果としてパフォーマンスをあげることができなくなる。最高の結果は小さな積み重ねから生まれるのと同じように、最悪の結果もごくささいなことの繰り返しから生まれるのだ。

どちらにしろ、ごく小さな行動でもそれが習慣的なものなら、私たちの人生に大きなインパクトを与える結果の、大きな原因となることをお忘れなく。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

良い積み重ねを実践

では、小さな自己嫌悪から抜け出して、良い積み重ねをするにはどうしたら良いのか。それは小さな成功体験を積み重ねることです。一日一善でも良いですし、極端な話「今日も一日生き延びた」でも良いでしょう。

 

私は、毎日業務タスクを確実にこなすことが小さな成功体験になっています。「いつまでに何をする」とタスク管理ツールに書き込み、自分に宣言します。そして淡々と宣言通りにタスクをこなす。この繰り返しによって、相当落ち込んでいた自己肯定感もいつのまにか上がり続けるようになりました。

 

さらに、タスク管理ツールにはその成功体験が記録として残ります。「自分がどれだけやったか」を振り返ることができるんですね。ツールにこなしたタスク数が表示されるようにしておくと自己肯定感のレベルが可視化されるシステムになっていると言っても過言ではありません。

 

このように、タスク管理をすることで、毎日の自己嫌悪ループから逃れ、自己肯定ループに乗り換えることができました。時々落ち込んだりもしますが、おおむね良好な毎日を送ることができています。