マルチタスクに怯まない度胸
こちらの読書を継続しています。
読めば読むほど、タスク管理の原理原則に沿っていることが分かり、共感ばかりしています。
マルチタスクでガツガツこなす、という幻想
タスク管理、特にGTDではマルチタスクを徹底的に避け、シングルタスクを処理していればよいという環境を作り出すことに労力を割きます。
こちらにも、同趣旨のことが書いてあります。
(「シンプルTODOリスト仕事術」P.176〜7)
そもそも複数の行動を同時にこなすことは、体が覚えていない限りは無理だと諦めるのが良いですね。
何度も同じ動作を繰り返して小脳がその動きを覚えこむと、頭を使わずに動けます。それで初めてマルチタスクが可能になります。
自転車に乗りながら夕飯の献立を考えたりできるのは、自分がマルチタスクに当意即妙に対応できているのではなく、身体が覚えているからです。脳の処理としては、ほぼシングルタスクです。
電話で受け答えしながら、別の件でメールを書くような真性マルチタスクには手を出さない方が安全です。憧れますけどね……。
マルチタスクを要求されるかもしれないという不安
それでも、一気に複数のタスクが押し寄せてきたらどうするのかと不安になるかもしれません。
仮にもし一気に複数のタスクが押し寄せてきたとしても、それらを同時並行して実行することは不可能だということはお分かりだと思います。
それでも、圧倒的な量で攻めてくるタスクたちを目の前にすると、なぜか同時にやらなきゃと思ってしまうものです。
しかし、その結果どうなるか。全部にちょっとずつ手を付けてはすぐに他のタスクに目移りしてしまい、何も進められずに終わってしまうことが私にはよくありました。
その不安には、それでもまずは整理して目の前のことを1つずつやっていくしかないのだと開き直ることで対抗するしかないと思っています。
至急かどうかは、究極的には誰にも分からない
本の中にこんな一節があります。
(「シンプルTODOリスト仕事術」P.179)
ここを読んだときに思わず笑ってしまいました。仕事あるあるですね。
その仕事の依頼主から「なる早」「至急」「早急に」と言われても、一息ついて、いったん書き出す。
そして、自分の抱えているタスク全体を俯瞰して、自分が優先順位を決める。
これを習慣化すると、一気にたくさんのタスクが目の前に現れても、落ち着いて対処する度胸がついてきます。
最後に
豆腐メンタルな私でも、この度胸はかなり身につきました。とても重宝しています。自分にはそんな度胸つけるなんて無理だと思っている方にもおすすめです。