ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

仕事のボールを投げても手離れできない感が払しょくできない問題について。

とても気づきのあるやりとりをさせていただきました。

 

タスクペディアの話に端は発しましたが、仕事への姿勢という大きなテーマに発展しました。

 

手離れ感を味わえない

担い手は他人になったものの、その後で自分にまた返ってくる類のタスクについて。ボール持ちは自分でなくなったのに仕事が手離れした感がないという話。

 

後輩と一緒に仕事をしたり、職位が上がったりすると、このようなことはよくあります。「結局、当方ボール持ちのままにならないでしょうか……」と、イベントでご相談を受けます。

 

手離れ感の濃淡

それでも自分は、先方ボール持ちが多く並ぶタスク管理ツール画面を見ると安心感や解放感を覚えます。

 

もしかしたら白か黒かではないのかもしれないな、と思いました。タスク完了を手離れ感100%だとしたら、先方ボール持ちは80%や50%、場合によっては手離れ感は30%ぐらいなこともあるのではないか、と。

 

仕事覚えたての新人さんに振るときなどは、おそらく手離れ感は30%やそこら。自分が直接手を下せない分、逆に負担増かもしれません。

 

タスクペディアの色合い通りに「このタスクは当方100%!」「あのタスクは先方100%!」と塗り分けられないものなのかもしれません。

 

それでも色分けは大事だと思う

簡単には塗り分けできないにしても、私はボール持ちのタグはあった方が良いと考えています。それは、上の高西さんのツイートにもあるように、少なくとも止めているのは自分ではないという(自分の自分に対する)赦しがあるからです。

 

この赦しは、ともすれば責任逃れの方便にもなってしまうのですが、必要以上のプレッシャーを自分にかけるのを抑える大事なものだと感じています。

 

その分、強気で介入する

その代わり、進捗に支障の兆しがあれば、すぐさま強力に介入する覚悟を持つことが必要となります。その際、即座に「締切から逆算したら、この段階は今日必ず終わらせなくてはいけないのです!」と介入するためには、タスク分解によって完了までの手順に見通しがついている必要があるかと思います。

 

この見通しという後ろ盾があるからこそ強気でいることができ、強気でいられるからこそ他人へボールを渡すことに対する安心感を覚えることができるのではないかと考えています。

 

最後に

タスクの手離れ問題に関して、なかなか納得感のある解決策はまだ見いだせていません。しかし、すべてのタスクを自分ボール持ちにするのは現実的ではないですね。ツールで「タスク分解による完了までの見通し」を得て、自分の中で「見通しに支えられた、介入する勇気」を持つことができれば、手離れできない感を少しは払しょくできるかもしれません。